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パネルdeボード ご利用事例

簡便だけど高速・高精度アナログ回路にも対応!アナログ玄人も大満足!

(株)エルセナ
プロダクトマーケティング部部長 中村 堅司 様
技術2部FAE課主席技師 鈴木 康雄 様

株式会社 エルセナは、アナログ・デバイセズ社、Altera社をはじめ多くの半導体・電子部品メーカーと正規代理店契約を交わし、アナログ&デジタルのトータルソリューションを産業機器のお客様中心に提供する半導体技術商社です。
部品単体だけでなく基板全体に対し、価値ある情報と確かな技術でお客様の成功をサポートしています。
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■パネルdeボードはどのような用途にご利用いただきましたか?

エルセナ鈴木様 「これまで最新の高速・高精度アナログICを評価したいといったときに、それに見合う最適な動作環境というのはありませんでした。

その為、無垢(ムク)の銅張板上にワイヤを引きまわして、手作り加工したりと大変面倒で、相当な時間をかけて組み立てて評価実験していたんです。
それがパネルdeボードでは短納期で基板が入手でき、簡単に、しかも短時間で評価が実現できたというのは驚きでしたね。

特にピッチの小さいICが容易に実装でき、ボードのグラウンド構成が適切なので高速・高精度アナログ信号も適切に取り扱えました。
今回は高速DAコンバータを評価してみたのですが、確認したかった最高スループットも十分に評価できました。
スペック以上の50MHzのレートで動くことがわかり、IC自体の性能と、パネルdeボードの凄さが分かりましたね。これは手放せないですよ。」









■パネルdeボードのパネルは、数100MHzまで動かせるようにアナログ・デバイセズ社のアナログ回路技術のノウハウが投入されて、設計されています。
鈴木さんのような高速・高精度アナログ信号用途には最適だと思います。


エルセナ中村さん 「本番の基板と同様な環境でのプロトタイピングや測定ができるので、お客様の量産を見越した計測データを、パネルdeボードを使って容易に我々で取得することができます。

我々の場合、そういった情報をお客様にすばやく提供することで、お客様でのデバックや性能解析、トラブルシュートへの大きな指標となり、そこに掛かるお客様のコストと時間を大幅に低減させることができます。」




これまでのIC評価環境



■パネルdeボードの今後の可能性についてお聞かせください。

エルセナ鈴木さん 「そうですね、、我々の場合はお客様から次々にアナログIC評価のいろいろな要求があります。
パネルdeボードは汎用性がありますから、お客様の評価要求項目のためだけではなく、いろいろな違う角度で応用できる実験用基板として、今後も利用できそうです。

注文の際も、ブラウザ上でパネルを選んで並び替えるだけですので、CADで基板設計する時間がない私にはうってつけのサービスです(笑)。楽で早くて、性能良くて…、最高ですね。

あとは、全然変わりますが、、、
アナログ回路のトレーニングとして、大学や高専など、学校でも受けるんじゃないでしょうかね。
昔なら「ラジオの製作」とか「初歩のラジオ」といった雑誌のような「ものづくり体験をさせたい」という需要は、あらためて最近増えてきているように思いますよ。」

確かに、そういう要素も期待できますね。
最後にパネルdeボードの裏技があれば、ぜひお聞かせください!


エルセナ鈴木さん 「各パネルは、アナログ性能向上のため、ベタ・グラウンド処理されていますが、パネル間はグラウンドが分離されていますよね。ここを(パネル間のグラウンドを)適切に接続したり、分離したりすることで、信号のインとアウトの干渉を避けるような工夫もできるし、ディジタル回路からアナログ回路が受けるノイズの対策も実現できることに気づきました。


これまでのIC評価におけるアナログ・ノイズ対策

■なるほど~。実はここも、アナログ・デバイセズ社のアナログ回路技術のノウハウが詰め込まれているところだったんです!
ともあれご活用いただけて大変うれしく思います!