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space 第33号|2015年10月発行 presented by P板.com
目からウロコ!のQ&A便
space いつもP板.com「目からウロコ!のQ&A便」をご購読いただき、有難うございます。
(株)ピーバンドットコム 高屋です。

芸術の秋!食欲の秋!!学びの秋!!!
P板.comは皆さまの「学びの秋」を応援します!
11月はクラウド電子CAD「Quadcept」の無料講習会を11/17に名古屋で、P板.com技術セミナー第2弾を東京・弊社セミナールームで開催いたします。技術セミナー第2弾の内容は、近日公開予定です。
この機会に是非ご参加ください!お申し込みお待ちしております!

それでは、「目からウロコ!のQ&A便 第33号」をお届けいたします。

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■Index■
Q1.異形な形状を作りたい!CADツールで対応できない時の対処方法は?
Q2.とにかく基板の見た目を良くしたい! おすすめの方法は?
Q3.反射ノイズを効果的に低減! 直列の終端抵抗はどこに置く?
Q4.クロック信号の周囲にGNDガードができない箇所が! GNDガードは絶対に必要?
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Question & Answer No.01
Q1.異形な形状を作りたい!CADツールで対応できない時の対処方法は?
下図のような形状を基板設計時に作成したいのですが、所持しているCADでは、この形状を作ることはできません。なにか良い方法はないでしょうか?
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A1.複数のガーバーデータを合成して実現、注文時には完成図を必ず添付!
作成したい図形が1つのデータで作れない場合は、複数のデータを組み合わせて作りましょう。 今回の場合、ベースとなる「四角」(以下データ【A】)から「半円」(以下データ【B】)を抜く事で作成する事ができます。 データ【A】とデータ【B】を出力して、「データ【A】からデータ【B】を引いた画像合成をすること」と指示していただければ、 工場で画像データの合成を行います。ただし、画像合成は間違えやすい作業なので、データ【A】とデータ【B】に加えて、作りたいと思っている画像の完成図も必ず添付してください。 また、このような合成データを作れるCADで設計した場合は、ガーバーデータ出力後に、ガーバーデータをViwerソフトや、紙(PDF)に印刷して確認してください。 CAD画面では正しく合成されているように見えても、ガーバー出力の設定によっては作画データに合成結果が反映されていない場合もあるので注意が必要です。 画像 space
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Question & Answer No.02
Q2.とにかく基板の見た目を良くしたい! おすすめの方法は?
展示会用の基板を作成するため、見た目をできるだけ良くしたいと考えています。おすすめの方法があれば教えてください。 space
A2.シルク印刷にこだわって、ワンランク上の基板をゲット!
基板の見た目をよくしたいという事ですが、今回は「シルク」にポイントを絞ってみます。アートワーク設計で鮮明なシルクを作成する方法については、以前のメルマガをご参考ください。
シルク印刷の掠れの原因とは?≫

アートワーク設計での対応を行なったうえで、さらにワンランク上を目指したい方は、シルクの製造工法変更を検討してみるのは、いかがでしょうか。シルクの製造工法としては、大きく3種類あります。以下、簡単に説明します。

・シルクスクリーン印刷法…もっともポピュラーに用いられる工法です。文字も見やすく、価格もリーズナブルというメリットがあります。ただ、微小文字や”非常に細い線”ではかすれが出て、見えにくくなったり、線が切れたりすることがありますのでご注意ください。

・写真法…パターンやレジスト作成にも使われる方式をシルクでも使用しているため、解像性が良く仕上がりも美しくなり、細かい文字や精細なデザインの印刷に最適です。ただし、材料費が高いのが難点です。

・インクジェット法…インクを基板に直接吹き付けて描画する印刷工法です。版材、フィルムを使用しないため、環境にやさしい工法です。 「シルクスクリーン印刷法」より解像性が良く、細かい文字の印刷に適していますが、大量生産には向きません。また、インクジェットの白インクは、多少透過性のある『乳白色』のような外観となる場合もあります。

シルクスクリーン印刷法 写真法 インクジェット方式
写真 シルクスクリーン 写真法 インクジェット方式
生産性 高い/大量生産向き 低い 低い
材料費 安価 高価 高価
塗膜厚 比較的厚めだが、ばらつきがでる 薄いが、厚みは一定 比較的厚めだが、ばらつきがでる
解像性 にじみの発生あり 良い 良い
シルク色 白・黒・黄色 白・黒
解説

化学繊維を網目状にした版材を使用する印刷方法です。インクをスキージで擦ることで、メッシュの間からインクを押し出し、基板へ印刷します。プリント基板のシルク印刷では、一般的な工法となります。

インクを基板全面に塗布した後、不要な部分を取り除く方法です。パターンやレジスト工程時にも用いられる工法で、解像性が良く仕上がりが美しいため、細かい文字や精細なデザインの印刷に最適となります。

インクを基板に直接吹き付けて描画する印刷方法です。版材、フィルムを使用しないため、環境にやさしい工法です。解像性が良く、細かい文字の印刷に適しています。インクジェットの白インクは、多少透過性のある『乳白色』のような外観となる場合があります。


3種類とも特徴がありますので、製造される基板仕様毎にご選択ください。今回のご質問内容のように、見た目にトコトンこだわるのであれば「写真法」がおすすめです。
最後に、製造工場毎に設備が異なりますので、お客様がご使用されている基板製造工場で全てのシルク印刷工法をご選択できない場合もございます。P板.comは、3種の工法とも対応可能ですので、お気軽にご相談ください! space
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Question & Answer No.03
Q3.反射ノイズを効果的に低減! 直列の終端抵抗はどこに置く?
2015/7のQ&A」で終端抵抗の有無についての記事がありました。今回、この中の信号に対して直列につながっている終端抵抗を使用する予定なのですが、アートワーク設計時の注意点はありますか?
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A3.ドライバの出力側近くに配置、抵抗値は出力インピーダンスをもとに決定
直列終端の抵抗は、ドライバの出力側やドライバに近い場所、ドライバ回路の一部として捉えられるくらいの配線距離以内に配置します。ドライバから抵抗までの距離が長いと、反射によるノイズを低減できません。具体的な目安としては”100 MHzで配線を15mm程度”以内となります。 直列終端抵抗は、ドライバの出力インピーダンスと終端抵抗の合計を配線の特性インピーダンスと同じ値にすることで、反射ノイズの発生を無くすことができます。ドライバの出力インピーダンスについては、ドライバの仕様書に従うか、または仕様書に記載されている出力電流値から求めることができます。なお、今回ご紹介した直列終端抵抗は、 “ダンピング抵抗”とも呼ばれる事があります。この単語が出たときは、抵抗の配置位置を気にしてみてはいかがでしょうか。

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Question & Answer No.04
Q3.クロック信号の周囲にGNDガードができない箇所が! GNDガードは絶対に必要? border=
クロック信号の周囲をGNDガードをしたいのですが、一部GNDガードができない場所があります。このような箇所にもGNDガードは絶対に必要でしょうか?GNDガードの効果的な配線の仕方を教えてください。 space
A3.絶対ではありません!GNDガードが出来ない箇所は一部切断してもOK
クロック信号やアナログ信号など、他からのクロストークノイズを受けてはいけない信号には、配線の周囲をGNDでガード配線を施します。 GNDガードは太くし、ビアを使って内層のGNDプレーン層にしっかりと接続します。ご質問のように、一部にGNDガードができない部分はGNDガードを一部切断しても問題ありません。 この場合に注意が必要なのは、GNDガードの切断部にはビアを使ってGNDプレーン層に接続を取ることです。GNDガードが細かったり、浮いていると、 かえってクロストークノイズを増大させるため、このような場合にはGNDガードを無理に入れずに、ほかの配線との間隔を広くしたほうがノイズを低減できます。 配線密度により、GNDガードの仕方を考えましょう。
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第33号|2015年10月発行
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      〒102-0076 東京都千代田区五番町14 国際中正会館10F
【編集人】 高屋優一
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