|
|
 |
 |
 |
|
Question & Answer No.01 |
 |
電流値に対する配線幅の設計にあたり、参考になる情報があれば教えてください。
|
 |
一般的な目安としては下記となります。
・パターン幅1.0mmに対して、許容電流:1A
・スルーホール径φ0.3mmに対して、許容電流:300mA

なお、理論値では上記の倍以上の電流を流せる値になりますが、実際の物理的使用環境においては「基板自体の製造のばらつき」や「過電流(想定以上の電流が流れる)」などが起こりえますので、安全・安心の設計を心がけることが重要となります。
くり抜きや穴などの影響で、パターン幅1.0mmで配線を引けない場合があります。同一平面1.0mmを確保出来ない場合は、解決策の一例としてパターンを分岐する方法があります。配線幅1.0mmの半分である0.5mmでも電流は流せますが、安全・安心のためにはちょうど半分の0.5mmではなく、0.5mmよりもできるだけ太く配線されることを推奨いたします。(基本は、同一平面を推奨いたします)

設計する時間が足りない、人手が足りない、パターン配線にお困りの場合は、サポートも万全、ノウハウを持つ設計者が担当する「設計サービス」をご利用ください。安心してご注文いただけます。
|
 
 |
|
|
|
 |
 |
 |
|
Question & Answer No.02 |
 |
パターンで配線を曲げる時、直角や鋭角は良くないと聞きました。 問題になる点と、その理由を教えてください。
|
 |

配線を曲げる際は、円弧での作成が最適です。円弧での作成が難しい場合は、45°配線で徐々に配線を曲げる設計を推奨いたします。
製造でのパターン形成時、エッチング液が銅箔の上に噴出されます。直角や鋭角の場合、内側にエッチング液が溜まることで、1点集中するために他の部分よりも早くエッチングされ、パターンが細くなってしまいます。パターンが意図した配線幅より細いため、電気の負荷がかかり断線した事例もあります。
また、ノイズによる影響もあります。電気の流れを車の流れに例えます。スピードの出ている車が急な角度で曲がることが難しいのと同様に、電気の流れも直角には流れにくくなります。電気の流れが壁に反射することによって『ノイズ』の原因となる恐れがあります。反射によっておきたノイズは、デバイスの誤動作の原因となります。高速道路のカーブが徐々に曲がるように、高速信号ラインになればなるほど、円弧、45°配線を推奨いたします。
パターン細りや反射によるノイズを軽減する設計を行うことは、歩留まりを良くし、結果、製造費用も抑えられます。
|
 
 |
|
|
|
 |
 |
 |
|
Question & Answer No.03 |
 |
配線が並んでいる箇所にシルクで絵を描きましたが濃淡があるようです。原因を教えてください。
 |
 |

配線が並んでいる箇所にシルクを配置しますと、銅箔がある箇所には印刷されますが、銅箔がない箇所の場合、シルクが十分に印刷されにくくなります。例えると、凹凸のある洗濯板の表面に印刷するようなイメージとなります。パターンの段差箇所でシルクも凹凸が生じた状態となります。そのため、絵柄がはっきり見えないことがあります。束線上のシルク文字の印刷は出来ますが、束線上から逃がしたシルク配置を推奨いたします。
その他、レジストが開口された銅箔上ではインクとの密着度が弱いなど、シルク印刷には、他にもお取り扱いに注意が必要なポイントがあります。シルク印刷にて細かい文字や精細な「デザイン印刷(模様)」をご希望の場合は、シルク工法の「写真法」を推奨いたします。
|
 
 |
|
|
|
 |
 |
 |
|
Question & Answer No.04 |
 |
ベタパターンと配線のクリアランスを広くした方がいいと聞きました。どうして広くする必要があるのでしょうか?
 |
 |
ベタパターンと配線/ランドの間は、配線と配線、ランドとランドの間よりもエッチング液が入りにくいために、クリアランスが狭いと十分に銅箔がエッチングされにくく、ショートを引き起こす原因となります。
製造時、銅箔の上にエッチング液が噴出されると、ベタパターンから配線/ランドへ向かうエッチング液は勢いよく流れます。
ベタパターンと配線/ランドのクリアランスが広い場合は、ベタパターンから配線/ランド方向へとエッチング液が均一に流れ込み、銅箔を削ることができるため、配線がきちんと形成できます。
一方、ベタパターンと配線/ランドのクリアランスが狭い場合は、勢いがついているエッチング液はベタパターン付近の銅箔間に入りにくくなり、均一にエッチングされにくくなります。図「良い例」のようなパターンを形成するためには、【ベタパターンと配線やランドのクリアランスは、最小パターン幅の倍以上】での設計を推奨いたします。

この一手間が歩留まりを良くし、基板品質の安定に繋がります。その結果、安価、安定納期の基板を購入していただけます。また、試作段階から量産製造を意識して設計していただきますと、試作から量産への対応が滞りなく進みます。過去記事の「量産を意識した試作での勘どころ」も併せてご覧ください。
|
 
 |
|
|
|
|
|
|
|
 |


|
 |
|
P板. comの各種サービスに関するご質問はお気軽にお問い合わせください。
Mail: info@p-ban.com Tel: 0120-439-296 Fax: 0120-439-397
http://www.p-ban. com
|
|
|

すべての著作権は株式会社ピーバンドットコムに帰属します。
Copyright © 2016 p-ban. com Corp. All rights reserved.
|