はじめに
スマホ充電用のモバイル・バッテリは、大容量で、入手も簡単ですから、電子回路の実験用電源に最適です。出力電圧は+5Vですが、これを+12Vに昇圧すれば、OP アンプ増幅回路などのアナログ回路の電源としても利用できます。製作した電源は、50mAしか取り出せませんが、小信号アナログ回路へのピンポイント供給に使えます。
専用IC を利用した昇圧型DC-DC コンバータの設計
仕様
今回作る電源の目標仕様は、入力電圧5V、出力電圧12V、出力電流50mAです。
第1 回で製作した実験用電源回路(図1)は、出力電圧の変動を抑えるしかけが組み込まれていないため、目標の12Vを超えて80Vまで昇圧されました。また、負荷の大きさ、つまり出力電流の大きさによって出力電圧が変動してしまいます。
図1 連載第1回で製作した原理的な昇圧型DC-DC コンバータ回路にはフィードバックが掛けられていないため、出力電流によって出力電圧が変動する
そこで、図2 に示すように、R1とR2の分圧回路で、出力電圧を制御IC にフィードバックして安定化します。出力電圧が低下したらオン・デューティを大きく、上昇したら小さくします。
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