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お客様の声 株式会社アクセルスペース 様

2013年03月

安価で提供 ⇒ 数多く打ち上げられる小型衛星ならではの強み
WEB見積もりが便利、コストの安さが気にいってます!

中村 友哉 様 株式会社アクセルスペース 代表取締役CEO 超小型人工衛星の設計・開発を中心事業とする世界でも類を見ないベンチャー企業、アクセルスペース。 世界初の民間による衛星打ち上げを間近に控え、「宇宙民営化」に向けて壮大な一歩を踏み出そうとしている同社に、 今後の展望や「P板.com」との関わりについてお聞きしました。

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【P板.com 田坂】中村さんと最初にお会いしたのは震災が起きた2011年でしたね。GPS付き放射線カウンター「PiPi」の開発でご協力いただきました。

【中村様】当社が創設3周年の時に、震災で困っている方に対して、我々の強みを生かすことのできる効果的な社会貢献はないだろうかといろいろ考えていたところ、 「P板.com」さんが放射線カウンターを開発しているというお話を聞いたのがきっかけですね。 放射線やGPSに関する技術は衛星開発をする上で私どもには馴染み深かったので、放射線カウンターにGPSを付けてマッピングするというプロジェクトにしましょうと。 それで生まれたのが「RISMプロジェクト(放射線情報共有マッププロジェクト)」でした。

【P板.com 田坂】中村さんとはPiPiを現地の方に無償提供する際、贈呈式でもご一緒させていただきました。瓦礫の撤去をお手伝いすることも大事ですが、 やはり自分が生業としていることで貢献したほうが、より多くのことができるな、と実感しました。

【中村様】寄贈先の方にも喜んでいただけたと思います。私どもは創業してからまだ衛星を打ち上げていないので、社会に直接貢献できる機会が得られて、ありがたいと思いました。

【P板.com 田坂】今年はいよいよ最初の衛星の打ち上げですね。

【中村様】世界初の民間企業による商用超小型衛星「WNISAT-1」の打ち上げが今年の春から夏にかけてロシアで行われる予定です。 この衛星は気象情報会社のウェザーニューズさまと共に進めているプロジェクトで、北極海域の海氷の観測が目的です。

【P板.com 田坂】打ち上げたあとの運用についても御社が行うのですか?

【中村様】お客様のニーズをお聞きしてそれに合った衛星の仕様を提案し、実際に作り上げて打ち上げを行い、運用して必要なデータをお渡しするまで、 すべてワンストップサービスとして提供しています。衛星を利用した経験のある方は多くないので、われわれがすべてのフェーズにおいてサポートを行うビジネスの形が必要だと思っています。 私も含めて、当社のスタッフは設立前に大学で研究していたときに実際に小型衛星を打ち上げて運用するまでをひと通り経験しています。その経験を活かして今につなげているわけですね。

【P板.com 田坂】プロジェクト発足からお金を回収するまでのビジネスモデルができあがっているのはいいですね。

【中村様】そうですね。これまで宇宙を利用することを考えていなかった民間、あるいは個人が使えるような仕組みを作ることで、 今までのように国から出る予算に頼った宇宙開発ではなく、民間の力で宇宙に必要な予算を集められるような仕組みを作る必要があると考えています。

【P板.com 田坂】ウェザーニューズさんのほかにはどのような企業が衛星に興味を持っているのですか?

【中村様】やはりすでに衛星を利用している企業が興味を示すことが多いですね。われわれの衛星は安価に提供できるので、 数多く打ち上げることで大型衛星では無理だった「頻繁に見る」ことが可能になります。いずれはリアルタイムに撮影することも可能になるでしょう。 そういう面で、すでに衛星を利用している企業にとっても、小型衛星ならではの強みをアピールできると思います。

【P板.com 田坂】そのためにも、低コストかつ短期間でプロジェクトを回す必要がありますね。

【中村様】コスト削減のためには汎用品をいかにうまく使うかが鍵となります。宇宙で確実に動くことが保証できる範囲内で、 できるだけ低コストを追求しています。現在、衛星開発にあたっては、通信系の基板で特殊なものを除くとほとんどが「P板.com」を使用しています。

【P板.com 田坂】衛星開発の過程で、基板にはどんなテストを行うのですか?

【中村様】これは基板に実装された部品の試験になりますが、宇宙の放射線環境に耐えらえるかどうか、実際に放射線を当てて試験します。 この放射線試験は、衛星開発では初期にあたる部品選定段階で実施します。試作モデルを作ったときには、打ち上げの振動衝撃環境、 宇宙の苛酷な真空・温度環境に耐えられるかどうかを確認するためのさまざまな試験を行います。実際に宇宙に行く「フライトモデル」では、ベーキング処理(※) を行うこともあります。特にCCDなどの光学センサが実装される基板は、宇宙の真空中で蒸発したガスがセンサに再付着し画質が悪化するのを防ぐため、 必ずベーキングを行うようにしています。

※ベーキング:基板を真空下に置き、ヒーターで温めることで基板の中に含まれる水分やその他の揮発成分を蒸発、乾燥させる処理のこと。

【P板.com 田坂】最初に「P板.com」をお使いになったのはいつ頃ですか?

【中村様】当社が創業する以前、私が大学で衛星を開発していた2006年頃です。その頃は基板を簡単に作ってもらえる店が少なくて、 P板さんはWebで見積もりを取れるのが便利でした。コストも安いし、納期が早いコースを選べるのもいいですね。 また、製造基準がウェブ上で公開されているのも安心感があります。WNISAT-1だけでなく、もうひとつのプロジェクト「ほどよし1号機」でもP板さんの基板を使っています。 これは内閣府の最先端研究開発プロジェクトのひとつで、超小型衛星を使って産業化に向けて色々な実験しようというプロジェクトです。 こちらも打ち上げはおそらく今年になると思います。

【P板.com 田坂】順調に行けば、今年は打ち上げが2回行われるわけですね。

【中村様】そういう意味では、鍵になる年だと思います。しっかり打ち上げて、その成果をアピールしていきたいですね。衛星を作る会社はほかにも登場すると思いますが、 われわれの強みは、どのような衛星を作るかをお客様にアドバイスできる“提案力“だと思っていますので、今後もその強みを活かして取り組んでいきたいと思います。

大変お忙しい中貴重なお話を頂戴しまして、有難うございました。

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