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いつもP板.comの「目からウロコ!なQ&A便」をご購読いただき、有難うございます。(株)ピーバンドットコム 照井です。
今週から夏休み明け、業務再開という方も多いのではないでしょうか。
お盆も過ぎて暦の上では『秋』になりましたが、
まだまだ酷い暑さで身体の休まらない日々が続いていますね(^〜^;)
クーラーがついた部屋でも脱水症状になることがあるようです。
こまめに水と塩分を取り、元気に残暑を乗り切りましょう!
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それでは、「目からウロコ!のQ&A便 第7号」をお届けいたします。
正しく表示されない方はこちら(http://www.p-ban.com/htmlmail_qanda/2013/08/)をご覧ください。
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大きな穴をあける場合、何か制限はあるか? |
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φ30.0mmの穴を開けたいと思っています。穴の仕様に制限事項はありますか? |
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φ6.0mm以上の穴はドリルではなく、外形加工と同じ『ルーター加工』を行います |

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φ6.0mm以上の穴はドリルではなく、外形加工と同じ『ルーター加工』を行います。
φ6.0mm以上のスルーホールの場合、
ルーター加工後に追加工としてめっき加工をいたしますので、追加費用が発生いたします。
また穴径が大きければ大きいほど、スルーホール形成のためのアニュラリングを
広く取る必要がございますので、ご注意ください。
ご質問の『φ30.0mm穴の製造』も可能ですが、追加工が必要となる場合もございますので、
事前に確認させていただきます。製造に関する資料等ございましたら、お送りください。
※ドリル加工機/ルーター加工機とは…
加工効率向上の為、それぞれ穴あけ専用のドリル加工機と
基板側面を切っていくルーター加工機とを使い分けています。
ドリル加工機は小径穴を開けられる様に高速回転が出来、
ルーター加工機は切りながら進んで行ける様にトルク重視となっています。 |
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(記事内容更新 2017.2.22)穴の設計位置、センター合わせへ変更 |
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端面スルーホールのデータ作成ルールとは? |
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基板側面にはんだ付けエリアを設けたいと思い、【端面スルーホール加工】を検討しております。
データ作成時に注意すべき点はありますか。
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≪端面スルーホールのデータ作成ポイント≫をまとめました |
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端面スルーホールは、通常の部品穴のスルーホールランドを基板外形に半分掛る場所に配置し、
スルーホールランドを割った形状になります。
端面スルーホールの製造方法は、通常のスルーホール加工を行った後、外形加工を行います。
よって、めっきされる部分は、外形より内側の穴壁となります。
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≪端面スルーホールのデータ作成ポイント≫
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2017年2月 記事の内容を更新したメルマガはこちら
【スルーホールランドの設置】
基板内までの半月形状ではなく、基板外形からはみ出し、円形状で作成をお願いいたします。
アニュラリングは、0.5mm以上設けてください。
【穴の設置位置について】
例えば、φ1.0の端面スルーホールを配置する場合、
φ1.0のセンターを基板外形の外側へ0.1〜0.3mm程度シフトしていただく事により、
ルーターによる端面スルーホール部のバリを低減できます。
逆に、穴センターが外形より内側にずれている配置では、
穴加工時に端面スルーホール部がつぶれる傾向にありますので、ご注意願います。(更新 2017.2.22)
【小径ビアの端面カット】
穴が小さいために端面加工時につぶれてしまい、穴内のスルーホールめっきが保持できず、
剥離してしまう危険性が高いため、端面スルーホールの穴径は、φ0.6〜φ1.5で作成をお願いいたします。
【形状】
丸穴または長穴での形成が可能です。
詳細は【リジッド製造基準書 4.17 端面スルーホール】をご確認ください。
http://www.p-ban.com/information/data/manufacture_standard.pdf
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レジスト色相の相違の原因とは? |
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【レジスト色:緑(標準)】で製造を依頼しましたが、前回と色相が違いました。
同じにすることはできないのでしょうか?
また色相が変わってしまう原因はどのようなことでしょうか? |
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レジスト色相の違いには、大きく2つの理由があります |
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製造工場は、同色でも2〜3種類のレジストインクを使用しています。これらは、仕様によって使い分けをしております。
例えば、金めっき用・印刷性が良いもの等…
レジストインクのメーカーや型番が違うため同じ色でも色相が変わってきます。
次に印刷厚によって色相が変わってきます。
レジスト印刷厚の違いは、印刷厚の公差や銅はく厚みによる違いが考えられます。
上記以外にもFR-4では、どの基材メーカでも白色と黄色の基材があり、
基材色によってレジスト印刷後の基板の色相が変わってきます。
他にもパターンのデザインや
多層板の内層黒化処理などが原因で色相が変わって見えたり、
レジスト色によって透過性に差があることも色相が変わってくる要因になります。
レジスト色が白と黒は不透過性インクですが、一般の緑青赤等は透過性インクのため、下地色の影響で
色相の違いが出やすくなります。
これらのことから製造ロットでも色相が異なりますので、同じ製造工場でも色相の違いは発生いたします。
品質や機能面では問題ございませんので、ご安心ください。
※黒化処理とは…
多層板の内層となるコア材を絶縁材のプリプレグで上下を挟み、
その上に銅箔を乗せ、加熱加圧をして積層する際、
プリプレグとの密着度を上げるためにコア材に行う前処理のこと。
強アルカリ性の溶液を使用し、コア材の銅箔表面を5〜7μm程度の凸凹の状態にします。
この凸凹がプリプレグとの密着度を上げます。
「黒化」と言う通り、処理を行うと銅箔が真っ黒になります。
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狭ピッチ部品の実装歩留まりを上げるには? |
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P=0.5mmのSOPをフットプリント間隙0.2mm、レジストクリアランス片側50μ、
80%開口メタルマスクを用いリフロー実装を行いましたが、はんだショートが多発してしまいました。
表面処理は、半田レベラー(有鉛)でした。
実装歩留まりを上げたいのですが、どのような方法がありますか? |
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狭ピッチ部品ご使用時、 表面処理:半田レベラーは、避けた方が良いかと思います |
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狭ピッチ部品(P=0.5mm以下且つフットプリント間隙0.2mm以下)を
ご使用時、表面処理:半田レベラー(有鉛・鉛フリー、共に)は、避けた方が良いかと思います。
半田レベラーは、溶解したはんだを高温の空気で吹き飛ばす工法上、厚みに高低差が出来てしまうのが特徴です。
この厚みのばらつきによりメタルマスクを使用したクリームはんだは印刷がしにくい上、
凸凹した上に部品を置くことで傾きが発生し、半田ブリッジの原因となります。
これらのことが、狭ピッチ部品の実装歩留まり低下の原因と想定されます。
表面処理は、【耐熱プリフラックス】または【無電解金フラッシュ】を推奨いたします。
無電解金フラッシュですと、追加費用・追加納期が発生いたしますが、
耐熱プリフラックスは、半田レベラーと同じ納期・価格で製造が可能でございます。
是非ご検討ください。
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