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space 第23号|2014年12月発行 presented by P板.com
目からウロコ!のQ&A便
space いつも「目からウロコ!のQ&A便」をご覧いただきまして、有難うございます。(株)ピーバンドットコム照井です。
今回は、2014年に配信した「目からウロコ!のQ&A便」の中から、皆さまと同じプリント基板設計者が「役に立った!」と思っていただいたQ&Aのトップ10をご紹介します!

ご覧になっていない号がある方はもちろん、毎回ご覧いただいた方も見ていただきまして、 どのような内容があったのか、思い出していただけますと幸いです。

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■Index■
◎第1位◎…電流値に対する配線幅の目安
◎第2位◎…ベタパターンのクリアランス値は最小パターン幅の倍!?
◎第3位◎…UL規格に適合する基板製造の注意事項は?
◎第4位◎…Vカット加工の溝の深さの計測方法
◎第5位◎…ポリゴンデータの危険性について
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ランキング1位Question & Answer No.01
Q1.電流値に対する配線幅の目安
電流値に対する配線幅の設計にあたり、参考になる情報があれば教えてください。
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A1.一般的な目安としては【パターン幅1.0mm/許容電流:1A】【スルーホール径φ0.3mm/許容電流:300mA】
一般的な目安としては下記となります。
・パターン幅1.0mmに対して、許容電流:1A
・スルーホール径φ0.3mmに対して、許容電流:300mA
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なお、理論値では上記の倍以上の電流を流せる値になりますが、 実際の物理的使用環境においては「基板自体の製造のバラつき」や「過電流(想定以上の電流が流れる)」などが起こりえますので、安全・安心の設計を心がける事が重要となります。
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ランキング2位Question & Answer No.02
Q2.ベタパターンのクリアランス値は最小パターン幅の倍!?
ベタパターンと配線のクリアランスを広くした方がいいと聞きました。
どの程度広くしたら良いのでしょうか?
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A2.ベタパターンと配線/ランドの間は、配線と配線、ランドとランドの間よりもエッチング液が入りにくい為、クリアランスが狭いと十分に銅箔がエッチングされず、ショートを引き起こす原因となります。
ベタパターンと配線/ランドの間は、配線と配線、ランドとランドの間よりもエッチング液が入りにくい為、 クリアランスが狭いと十分に銅箔がエッチングされず、ショートを引き起こす原因となります。
また、ベタパターンは規則性のない形状のため、製造前のCAM編集で一括補正することが大変難しくなります。
ベタパターンと配線やランドのクリアランスは、最小パターン幅の倍以上で設計をお願いします。
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製造の歩留をよくするためにも、ゆとりをもった設計を心がけることをお勧めします。
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ランキング3位Question & Answer No.03
Q2.UL規格に適合する基板製造の注意事項は?
今度発注する基板は、UL規格に適合する必要があります。
アートワーク設計時や基板製造依頼の際に注意すべき点はありますでしょうか。
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A2.ULのスペックは、各製造工場によって異なりますので、製造工場案内に掲載の各工場のULファイルNo.をご確認ください。
まず、アートワーク設計の際、特にご注意していただきたい点は、外層・内層ともに最大導体面積です。
一般的にφ25.4mm以上の箇所があるとUL最大導体幅違反となります。
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ULのスペックは、各製造工場によって異なりますので、 下記URL【プリント基板製造サービス】製造工場案内に掲載の各工場のULファイルNo.をご確認ください。
http://www.p-ban.com/product/factory.html
または、サポート窓口までお問い合わせいただければ、製造工場のULスペックをお送りいたします。

お見積もりご登録の際は、【ULマーク】の項目で「位置指定あり」または「位置指定なし」をご選択ください。

「位置指定あり」をご選択の場合、ULマークの挿入位置が分かる指示図面等をご用意いただき、 ご注文時の製造データと一緒にご登録をお願い致します。
「位置指定なし」をご選択の場合、弊社にて挿入位置を選定し、製造をさせていただきます。

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ランキング4位Question & Answer No.04
Q4.Vカット加工の溝の深さの計測方法
Vカット加工の溝の深さは、どのように計測しているのか教えてください。
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A4.Vカットは、溝の深さではなく、Vカット加工後の基板本体の残厚数値をねらって加工しています。
Vカットは、溝の深さではなく、Vカット加工後の基板本体の残厚数値をねらって加工しています。
残厚のねらいの数値は、「板厚:0.8-2.0mm、素材:FR-4」の場合は、「0.5mm±0.2mm」の範囲となります。
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Vカット加工の手順として、まず不要な基板にVカット加工を施し、残厚を測定器で測定をします。
測定器の測定子を溝に合わせて溝の距離を測定して、測定値がねらいの範囲であることを確認します。

残厚の数値が、ねらいの範囲であると確認ができた後に、実際の製品にVカット加工を行います。

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ランキング5位Question & Answer No.05
Q5.ポリゴンデータの危険性について
CADで設計したものと、実際に製造された基板の絵柄が一部異なっていました。原因を教えてください。
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A5.恐らく、CADソフトから出力されたガーバーデータが、CAMソフトで誤認識されたことにより、意図通りの形状にならなかったものと考えられます。
恐らく、CADソフトから出力されたガーバーデータが、CAMソフトで誤認識されたことにより、意図通りの形状にならなかったものと考えられます。
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プリント基板の製造用に用いられるデータ形式は、米国の電子工業会(EIA)にて「RS-274X」を世界標準として定められていますが、データ形式としては正規なRS-274X準拠であっても、データ内にマイナーだった仕様や記述が残されていることがあり、それがCAMソフトによっては正しく認識できないことがあります。
そのため、すべてのCAD/CAMソフトで正しく読み込み・表示がされるデータ出力の設定が重要となります。

※ぜひ、CAD管理者様、システム管理者様にご確認ください!
・座標およびコマンド記述:省略しない○・省略する×
・円弧補間:1/4円○・全円×
・ベタ塗潰し:塗潰しで出力○・輪郭で出力×
・繰り返しコマンド(リピート):使用しない○・使用する×

なお、誤認識される一番多くの原因は、【面の塗りつぶし:Polygon(ポリゴン)データ】が考えられます。
ガーバー出力時に、ポリゴンのまま出力せず、塗りつぶして出力していただくことを強くお勧めします。

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第6-10位はコチラ!
【第6位】 BGA部品の実装不具合を減らす方法とは?
【第7位】 内層のランドサイズについて
【第8位】 基板が実装レールで引っかからなくするためには?
【第9位】 割りやすいジャンプVカットデータ作成方法
【第10位】 矩形形状ではない基板をマウンター実装するには?

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いかがでしたでしょうか。
その他のQ&Aは、ぜひバックナンバーページでご覧ください!


来年もプリント基板の設計・製造・実装に関するお役立ち情報をお届けしてまいりますので、 ぜひ「目からウロコのQ&A便」をご購読いただけますと幸いです。

また、プリント基板に関するご相談・お悩みがありましたら、P板.comにお任せください!
P板.comスタッフと直接相談できる「P板.com導入セミナー」を毎月2回開催しております。
次回は2015年1月21日開催予定です。


来年も宜しくお願いします!
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