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space 第48号|2017年1月発行 presented by P板.com
目からウロコ!のQ&A便
space いつもP板.com「目からウロコ! のQ&A便」をご愛読いただき、ありがとうございます。
(株)ピーバンドットコム 渡邉です。

街中では咳をされている方を多く見かけますが、皆さまの体調はいかがでしょうか。

2017年最初の1月号は、ご質問の多い「リジッド基板とフレキシブル基板の違い」について取り上げます。
いつもリジッド基板を作成されていた方が、はじめてフレキシブル基板を設計する時に気にするべき最初のポイントがあります。それは、カバーレイについてです。そのポイントを数回に分けてひとつずつお送りいたします。今月号は、第1回目です。
本年も皆さまの疑問や質問が解決するよう、少しでもお役に立てれば幸いです。

それでは、「目からウロコ! のQ&A便 第48号」をお届けいたします。

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■Index■
Q1.フレキシブル基板とリジッド基板のパッド開口部の違いとは?
Q2.保管していたプリント基板を使用する場合の注意点はありますか?
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Question & Answer No.01
Q1.フレキシブル基板とリジッド基板のパッド開口部の違いとは?
薄い基板を作るため、フレキシブル基板を作成しようと思います。
パッド開口部についてですが、リジッド基板のレジストと違うところはあるのでしょうか?

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A1.カバーレイはポリイミド樹脂フィルムのため微細加工ができず0.5mm未満の場合は一括開口が必要です
「カバーレイ」とは、リジッド基板でいう「レジスト」に相当します。カバーレイは、フレキシブル基板の配線を保護するために回路の上に貼るフィルムです。
リジッド基板で使われるレジストは、液状のソルダーレジストインクですが、カバーレイはポリイミド樹脂フィルムが使われます。ポリイミド樹脂フィルムは薄いフィルム状ですが、耐熱性は非常に高く、鉛フリーはんだのリフロー温度に耐えることができます。
リジッド基板のソルダーレジストと大きく違うのは、カバーレイはフレキシブル基板用に「屈曲性」があることです。これに対して、ソルダーレジストは屈曲性がありません。

カバーレイには微細加工が難しいという短所があります。SOP部品のような複数並んだパッドは、パッドとパッドの間が狭いためカバーレイを貼ることは困難です。カバーレイの残り幅が0.5mm未満の場合は、カバーレイデータ(窓穴のデータ)は一括開口する必要があります。カバーレイの残り幅が細い箇所がある場合は、ご注意ください。なお、P板.comでは、カバーレイの幅についても製造前にデータチェックしていますのでご安心ください。カバーレイの設計について書かれている「フレキシブル基板製造基準書」内「4.3 カバーレイの設計」もご覧ください。

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Question & Answer No.02
Q2.保管していたプリント基板を使用する場合の注意点はありますか?
2-3ヶ月前に製造し、保管していたリジッド基板を、そのまま実装しても大丈夫でしょうか? space
A2.保管期間や環境次第で使用前にベーキングが必要な場合があります
一般的にプリント基板は、空気に触れると大気中の水分を取り込んでしまいます。リジッド基板の望ましい保管条件は、直射日光を避け、密閉、帯電を防止した上で、目安として「温度 20-25℃以下、湿度 50±10%RH以下の環境」とされています。
プリント基板は、樹脂(フェノールやエポキシ樹脂)と基材(ガラスクロス)で構成されており、その層の間に水分が入り込むことで吸湿します。過剰に吸湿した状態で瞬間的に基板を加熱すると、基板内部から水蒸気の押す力で「ふくれ」などの致命的な外観不具合を引き起こしてしまいます。なお、脱気梱包された状態でも、真空状態ではないため、酸化が進んでいる場合があります。
「望ましい保管条件」で保管していない場合は、乾燥炉によって「125℃±5℃ 最低8時間」で基板を加熱し除湿する「ベーキング」処理を施すことを推奨いたします。


「除湿庫」では、庫内の温度と湿度を一定に維持することができるため、保管に最適です。



ベーキングは、部品実装前に行うのが良いとされています。大抵の実装工場では、ベーキングのための乾燥炉を持っています。

保管しているプリント基板や電子部品も、「大気中の水分を吸湿しやすい生物(なまもの)」という前提で取り扱っていただければ幸いです。ベーキングが必要な場合は、P板.comでも行うことができますのでご相談ください。なお、製造後にすぐに実装する、P板.comの「製造サービスから実装サービスのセット注文」であれば、開封後の吸湿を気にする必要がございませんので、ぜひご検討ください。

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第48号|2017年1月発行
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【発行元】「 開発環境をイノベーションする 」 株式会社 ピーバンドットコム
      〒102-0076 東京都千代田区五番町14 国際中正会館10F
【編集人】 渡邉 修孝
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