名称 説明
①液晶
測定結果や時間などを表示します。
②GPSボタン 1回押しでバックライトが点灯します。
長押し(2秒ぐらい)でモードが切り替わります。
③リセットボタン リセットボタンを1回長押し(2秒ぐらい)で測定が止まります。測定停止の際は、測定時間の「S」字が点滅します。もう1回の長押しで測定値がクリアされます。
※GPSボタンとリセットボタンを同時に押すと測定音のオン/オフの切り替えができます。
④CPランプ 放射線を1個検出したら、赤色のランプが1回点滅します。
※放射線1個を測定すると、「ピ」という音も発生させます。
⑤GPSランプ GPS機能がオンになっている場合、緑色のランプが点滅します。但し、GPS機能がオンになっていてもGPSを認識できない場所ではランプが短く点滅します。GPSを認識できる場所では少し長めに点滅します。
⑥USBケーブル挿入口 パソコン接続用のUSBケーブル挿入口です。
⑦電源スイッチ 電源のON/OFFの切り替えスイッチです。
⑧ガイガーミュラー管カバー カバーを開けると、初期状態でガイガーミュラー菅はアルミカバーに覆われています。さらに、アルミカバーを外すとガイガーミュラー管がむき出しになります。β線測定の際に、この二つのカバーを外して測定してください。
⑨電池カバー 電池交換の際に、このカバーを開けて交換してください。

名称
説明
①CP
検出された放射線の総カウント数
②CPM
放射線の計数率
(①のカウント数を測定分数で割った量)
③誤差 測定の相対誤差。相対誤差とは、CPM値やuSv/h値の統計精度を示す数字です。例えば、10CPM(誤差20%)という表示の時にCPM値は10±2になります。
④測定時間 999秒まで表示。それ以上長い測定の場合はまた0から数えます。CPM値と合わせて読み、繰り上がり数を勘定してください。
⑤マイクロシーベルト毎時 空間線量率(1cm線量等量率)の目安
⑥移動モードの絵文字 移動モード時のみ表示されます。
⑦電池交換表示 電池交換時期のみ表示されます。この表示が出たら電池を交換してください。
⑧メモリフルマーク 測定データがメモリ限度(移動モードで約18時間)に達すると、⑥(移動モードの絵文字表示箇所)の箇所に表示されます。
※測定データは本体に保存されませんが、測定は可能です。

操作 説明
(1) 電源を入れる 電源スイッチを入れてください。
(2) 測定スタート 電源を入れたら自動測定を開始します。
(3) モードを変更する GPSボタンの長押し(2秒ぐらい)でモードが切り替わります。
(4) 数値をリセットする リセットボタンを1回長押し(2秒ぐらい)で測定が止まります。測定停止の際は、測定時間の「S」字が点滅します。もう1回長押しで測定値がクリアされます。
(5 )バックライトをつける GPSボタン1回押しで、バックライトが点灯します。
(6) 測定音をオン/オフする GPSボタンとリセットボタンを同時に押すと、音のオン/オフの切り替えができます。
(7) 高電圧モニタを確認する GPSボタンの長押し(5秒ぐらい)で高電圧モニタが確認できます。
画面にはTrans(ガイガーミュラー管の電圧のモニタ表示)とBatt(電池の電圧)が表示されます。
※高電圧モニタはガイガーミュラー管を駆動するために必要な高電圧電源のモニタです。電圧が正常であれば1.7~2.2Vを表示します(実際の電圧で約340V~440Vに相当)。なんらかの原因で電圧が降下(目安は1.5V以下)すると、感度が落ちるため正しい測定ができなくなります。ご希望のお客様には有償で再調整を承ります。
(8) 保存データを削除する 保存された測定データはアップロード完了後に自動削除されますが、アップロードせずにデータを削除したい場合は、電源オフの状態でリセットボタンを押しながら電源スイッチをオンにしてください。

PiPiは使用目的に合わせて、3つのモードで測定が可能です。
モード名 表示条件 測定時間 使用状況
(1) 停止モード(GPSオフ) トータル時間の平均値を常に更新して表示します。 制限なし 定点の放射線量を100CP以上測定する際に使用してください。
(2) 停止モード(GPSオン) 100CPまでの平均値を常に更新して表示します。 100CPになると自動終了 定点の放射線量を100CPまで測定する際に使用してください。
(3) 移動モード(GPSオン) 1分間の平均値を10秒ごとに更新して表示します。 制限なし 車などで移動しながら測定する際に使用してください。

※停止モード(GPSオン)の測定時間を100CPまでに制限しているのは、100cp(約5分~10分間測定)ほどで統計誤差が約±10%を下回るので、統計的に目安になる数字とみてよいと考えられるためです。

  • 停止モードでは、最初の16CPまでの測定誤差が大きいため、測定数値を表示していません。
  • 移動モードでは、最初1分間までの測定誤差が大きいため、測定数値を表示していません。

    ※放射線は自然にも太古の昔から存在しており、その強さは地域・天候・季節、近傍にある物の種類などによっても大きく変動します。

  • 空間線量を測定するためには、γ線のみを測定しなければなりません。
  • 本体のガイガーミュラー管カバーと、中のアルミカバーを付けた状態で測定してください。

    ※μSv/h表示は空間線量値の単位ですので、γ線のみを測定するのに有効な単位となります。

    ※逆にβ線とγ線両方を測定されたい場合、μSv/h表示は参考値になりませんので、ご注意ください。

    ※β線測定の際は、各場所のCPM値を比較してください。

  • 本体のガイガーミュラー管カバーと、中のアルミカバーを外して、できるだけ測定したい場所に近づけて測定してください。

    ※β線は空気中でも減衰するので、汚染を調べたいところにできるだけ検出器を近づけて測定することが大事です。

  • 砂などの異物が入りそうな場合や、汚染の可能性のある場所ではZIPロックなどの袋に入れて測定していただくのをお勧めします。
  • ガラスのガイガーミュラー管を搭載しているので、本製品に強い衝撃を与えないでください。
  • 電池交換表示が液晶に表示されたら、すぐ電池を交換してください。

    ※GPSを認識できない場所では、電波を取得しようとするため、電池の消耗が早くなります。室内などGPSを認識しにくい場所ではGPS機能をオフにすると電池が長持ちします。