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プリント基板と同じ意味の言葉はありますか?
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プリント配線板、プリント回路板などがあります。
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プリント基板に関わる用語は、同じ物事でも人や会社などによって異なることがあります。これが原因で話が噛み合わなかった経験をもつ方も多いと思います。用語が異なる要因として、プリント基板の歴史が関係しています。
プリント基板の製造は、1950年頃から実用化され始めた比較的新しい産業です。そこから飛躍的に技術が進歩したのですが、各所で並行して多くの製造方法や用語が生まれました。業界団体や規格などで用語を定義しましたが、各所で使われた言葉は残り続けています。では、よく見る用語に対して、どんな別の表現があるのでしょうか。
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よく見る用語
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●プリント配線板
絶縁板の表面や内部に導体の配線が形成された板。
いわゆる電子部品が実装されている板のことで、抵抗やコンデンサなどと同様に、重要な電子部品の一つです。一般的には「プリント基板」という表現が多いですが、この表現は「プリント回路基板」と「プリント配線板」の略称です。今では、「プリント基板」という言葉を使う方が圧倒的に多くなっています。
●ソルダレジスト
はんだ付けの際、必要な領域以外へはんだが付着するのを防ぐために耐熱性コーティングインクによって形成された膜。
プリント基板上でのショートを押さえ、絶縁性を保ち導体を保護する役目をします。プリント基板の色が緑や青、赤などに見えるのは、ソルダレジストの色が影響しています。なお、再現性は難しいですが、メーカー指定以外の色での製造も可能です。
●パターン
プリント基板上の導体、絶縁体など全ての図形の総称。
一般的に、プリント基板上の導体箇所を指す意味で使うことが多いですが、この場合、正しくは導体パターンという表現になります。どの層のパターンの話をしているか確認しなかったため、話が食い違っていたという経験をした方もいると思います。
●ビア
基板の層間を電気接続するためだけに使用する導通穴。挿入部品の導通穴は含めない。
この用語には、部品実装に使用する導通穴は含まれていません。ビアという文言で考えた場合、呼び方の種類は少ないのですが、貫通・非貫通などを考慮した関連する呼び方は非常に多いです。例えば、ビルドアップビア、ブラインドビア、ベリードビア、スタックビアなどです。用語を覚えてもよいですが、層構成や図などで確認をした方が、認識のずれは少ないでしょう。
●チップ抵抗器、チップコンデンサのサイズ
今回の用語説明とは異なるかもしれませんが、標準的に使用されているチップ部品は、部品の寸法を基にした呼び方があります。「mm」と「inch」の2表記があり、同じ表記でも単位の違いでサイズが異なります。必ず、単位を確認して使用しましょう。
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別の表現(一部)
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●プリント配線板
プリント板、プリント基板、プリント回路板、プリント配線板、印刷基板、印刷回路板、印刷配線板、基板、P板、プリントボード など
●ソルダレジスト
ソルダマスク、はんだマスク、はんだレジスト、レジスト、マスキング など
●パターン
ライン、導体、導体パターン など
●ビア
バイア、via など
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ここに記載した表現以外の用語を使うことがあります。話が合わないと思ったら、意味を確認するのも必要ではないでしょうか。
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