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Question & Answer No.01 |
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「ベタパターンと配線/ランド」の間隙は、「配線と配線」の間隙よりもを広くした方がいいと聞きました。なぜ広くする必要があるのでしょうか?
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「ベタパターンと配線/ランド」の間隙が狭いとエッチング液が入りにくくなるため、十分な銅箔除去ができずにショートを引き起こす可能性を高めるためです。
では、なぜエッチング液が入りにくいのでしょうか。
一般的に、プリント基板のパターンは、銅張積層板の不要な銅箔をエッチング液で除去して形成します。エッチング液は、銅張積層板に勢いよく噴出されるため、ベタパターンが大きいと流れに勢いがつきます。
「ベタパターンと配線/ランド」の間隙が広い場合は、エッチング液に勢いがあっても間隙に多く流れ込み銅箔を削ることができますが、狭い場合は、間隙に十分に入りにくくなり、均一にエッチングされない可能性が高まります。そのため、設計でベタパターンを設ける場合は、「ベタパターンと配線/ランド」の間隙値を大きく設定する必要があります。
後工程を意識した設計をすることは、歩留りや品質をよくすることにつながります。結果、安価で安定納期の基板を購入することにもつながるため、試作設計の段階から意識しましょう。過去記事の「量産を意識した試作での勘どころ」にも注意点が記載されていますので、併せてご覧ください。

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Question & Answer No.02
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基板を製造する時に選ぶ「表面処理」ですが、どれを選択するかいつも悩みます。「表面処理」を選択する指標はありますか。
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「表面処理」には、それぞれ特徴があります。その特徴を捉えつつ、使用用途にあった表面処理を選択しましょう。今回は、一般的な3種類の表面処理をご紹介します。

狭ピッチ部品(P=0.5mm以下且つフットプリント間隙0.2mm以下)を実装する際は、はんだレベラーの選択を避けましょう。
はんだレベラーは、溶解したはんだを高温の空気で吹き飛ばす工法上、厚みに高低差が出来てしまいます。凸凹したパッド上に部品を置くことで傾きが発生し、はんだブリッジの原因となります。
狭ピッチ部品の実装歩留まりをあげるためにも、表面処理は「水溶性プリフラックス」や「無電解金フラッシュ」を推奨します。水溶性プリフラックスご選択の場合は、追加費用なしでの製造が可能です。
より詳しく知りたい方は、表面処理の特徴をまとめたページをご確認ください。
各特徴を参考に、製造基板にあった表面処理を選択しましょう。
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Question & Answer No.03
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リード部品のランド径ですが、アニュラリングは片側0.15mmあれば問題ありませんか。
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部品穴、仕様毎の推奨ランド径は、下記の通りです。
部品穴のサイズ、仕様 |
推奨値 |
ランド穴の例 |
φ1.0未満のスルーホール |
穴径+0.5以上 |
穴径:φ0.9/ランド径:1.4mm以上 |
φ1.0以上のスルーホール |
穴径×1.5以上 |
穴径:φ1.2/ランド径:1.8mm以上 |
片面基板 |
穴径+1.0以上 |
穴径:φ1.0/ランド径:2.0mm以上 |
リード部品自体の足の太さにも公差がありますので、部品穴径は、「公差上限の最大直径」に対し、下記のような設定が目安となります。
・手挿入の場合 …… 0.1-0.2mm程度 大きめ
・自動挿入機の場合 …… 0.2-0.3mm程度 大きめ
上記は目安値です。部品のデーターシートなどの情報も確認し、最終的な穴径を決定しましょう。
なお、片面基板は片側のランドのみではんだ付けとなるため、両面基板などのスルーホールより大きいランドを設け、部品の取り付け強度を向上させましょう。背の高い部品や重量部品などの場合も、同様にランド径を大きくすると効果的です。

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Question & Answer No.04
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インピーダンスコントロールパターンを配線中です。L/S以外に注意する点があれば教えてください。
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インピーダンスコントロールを行うためには、 対象となるパターンの隣接層に「反射層」と呼ばれるベタパターンが必要となります。
コントロール対象パターンが外層の場合、「直下層」を反射層とするのが一般的です。
コントロール対象パターンが内層の場合は、 対象の「上下層」が反射層となります。
また、インピーダンスコントロール対象パターンの配線幅(Dコード)は、 その他の配線幅と分けることが必要です。次工程で対象パターンのみに補正をするためです。
例えば、コントロール対象パターンが 0.15mm である場合は、 0.149mm や 0.151mm のようにして設計をしましょう。

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Question & Answer No.05
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ガーバーデータを出力する際、すべてのレイヤーに基板外形のデータは必要でしょうか。
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基板の外形線は、外形のガーバーデータのみの出力を推奨しています。
パターンやレジストなど他の層に外形線を出力した場合、その層で必要なデータなのか、合わせ用なのかを第三者が判断できないからです。結果、設計者が意図しない基板が製作される可能性が高くなります。
不要なデータの場合は、データ編集の際に手作業で削除をおこないますが、誤って必要なデータを削除する可能性があります。そのため、外形線は外形のガーバーデータのみに出力を推奨しています。

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