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space 第84号|2020年02月発行 presented by P板.com
目からウロコ!のQ&A便
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いつもQ&A便をご購読いただき、ありがとうございます。
(株)ピーバンドットコム 宇吹です。

先日、昨年より15日早く関東地方で春一番が吹いたそうです。他の年はどうだったのか気になり調べてみると、春一番が観測されない時期があることや地域ごとに時期が異なることなど、自分の知らない情報を知るきっかけになりました。当たり前の中に知らないことがあることを再確認した、そんな一日でした。

それでは、「目からウロコ! のQ&A便 第84号」をお届けいたします。

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Q1.高さ0.5mm、線幅0.05mmのシルク文字は読めますか?
A1.比較用のサンプル基板を作成したのでご覧ください。
シルクの一般的な役割は、基板や実装部品、使用法などの情報を正しく伝えることです。正しく伝えるということは、印刷したシルクが可読できるかが重要です。そこで今回、様々な仕様のシルク用サンプル基板を作成し、どこまで可読できるかを確認します。なお、基板上で伝える必要がなければ、シルクレスで問題ございません。

シルク文字確認用サンプル基板
作成したサンプル基板より、下記仕様のものを使用して確認します。シルク印刷工法には「シルクスクリーン印刷法」「インクジェット法」「写真法」がありますが、今回は今後のシルク印刷(白色)の主流となるインクジェット法で説明します。

サンプル基板の製造条件
・シルク印刷工法:インクジェット法
・銅箔:あり
・レジスト:あり
・シルク色:白
・文字高さ:0.5mm/1.0mm/1.5mm/2.0mm
・文字線幅:0.05mm/0.1mm/0.127mm/0.15mm/0.2mm/0.25mm



シルク文字の可読
上記仕様のサンプル基板の拡大画像を掲載します。
最小値未満でも可読できる文字は存在しますが、印刷文字やパターンの影響で可読性が変わることが見て取れます。なお、実基板サイズで確認したい方は、寸法を参照の上で印刷してご確認ください。

※最小値未満のシルク文字の品質保証をするものではございません。ご注意ください。

最小値未満の文字がある場合
最小値未満の文字の可読性は、”見る人次第”で変わります。最小値未満のシルク文字を使用する場合は、上記画像をご参照の上、自己責任で設定いただくことになります。

一般的に文字線幅は最小値未満を避け、0.15mmから0.2mm程度にすると可読しやすくなると思います。文字が潰れたとしても、認識している文字であれば感覚的に可読しやすくなります。また、穴やレジストなどでシルクが削れても、シルクが残りやすくなるのも長所です。

ただし、基本は最小値以上のサイズで設計します。どうしても入らない場合は、必要なシルク以外を削除することも考慮しましょう。


シルク印刷工法の違い
つづいて、印刷工法違いでの可読性を確認してみます。今回は、インクジェット法とスクリーン印刷法を比較します。それ以外の仕様は、前述同様です。

画像を見ていただくと、多少文字が潰れていますがスクリーン印刷法が可読しやすいと思います。印刷工法の違いもありますが、使用するインクも影響しています。

インクジェット法で使用するインクは、スクリーン印刷法のインクに比べ色が乳白色に近づくため、スクリーン印刷法よりも薄く見えます。そのため、同じ線幅でも文字の可読性が変わります。



プリント基板はパターン形成が正しければよい、シルクの出来栄えは不要と考える方もいます。その場合、シルクサイズや重なりチェックは、無用の長物です。

そこで今回、シルクとレジストの一部CAMチェックを不要にする項目を追加した製造指示書を作成しました。チェックが不要な方は、各項目をご選択したうえで製造データと一緒に送付いただければ、選択項目のチェックやお問合せはせずに製造を進めます。

最後に、今回製作したサンプル基板は、P板 .comのセミナールームへの展示、テクニカルガイドラインへの掲載を予定しています。機会があれば、是非ご覧ください。


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第84号|2020年02月発行
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