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シルクの一般的な役割は、基板や実装部品、使用法などの情報を正しく伝えることです。正しく伝えるということは、印刷したシルクが可読できるかが重要です。そこで今回、様々な仕様のシルク用サンプル基板を作成し、どこまで可読できるかを確認します。なお、基板上で伝える必要がなければ、シルクレスで問題ございません。
シルク文字確認用サンプル基板
作成したサンプル基板より、下記仕様のものを使用して確認します。シルク印刷工法には「シルクスクリーン印刷法」「インクジェット法」「写真法」がありますが、今回は今後のシルク印刷(白色)の主流となるインクジェット法で説明します。
サンプル基板の製造条件
・シルク印刷工法:インクジェット法
・銅箔:あり
・レジスト:あり
・シルク色:白
・文字高さ:0.5mm/1.0mm/1.5mm/2.0mm
・文字線幅:0.05mm/0.1mm/0.127mm/0.15mm/0.2mm/0.25mm

シルク文字の可読
上記仕様のサンプル基板の拡大画像を掲載します。
最小値未満でも可読できる文字は存在しますが、印刷文字やパターンの影響で可読性が変わることが見て取れます。なお、実基板サイズで確認したい方は、寸法を参照の上で印刷してご確認ください。
※最小値未満のシルク文字の品質保証をするものではございません。ご注意ください。
最小値未満の文字がある場合
最小値未満の文字の可読性は、”見る人次第”で変わります。最小値未満のシルク文字を使用する場合は、上記画像をご参照の上、自己責任で設定いただくことになります。
一般的に文字線幅は最小値未満を避け、0.15mmから0.2mm程度にすると可読しやすくなると思います。文字が潰れたとしても、認識している文字であれば感覚的に可読しやすくなります。また、穴やレジストなどでシルクが削れても、シルクが残りやすくなるのも長所です。
ただし、基本は最小値以上のサイズで設計します。どうしても入らない場合は、必要なシルク以外を削除することも考慮しましょう。
シルク印刷工法の違い
つづいて、印刷工法違いでの可読性を確認してみます。今回は、インクジェット法とスクリーン印刷法を比較します。それ以外の仕様は、前述同様です。
画像を見ていただくと、多少文字が潰れていますがスクリーン印刷法が可読しやすいと思います。印刷工法の違いもありますが、使用するインクも影響しています。
インクジェット法で使用するインクは、スクリーン印刷法のインクに比べ色が乳白色に近づくため、スクリーン印刷法よりも薄く見えます。そのため、同じ線幅でも文字の可読性が変わります。

プリント基板はパターン形成が正しければよい、シルクの出来栄えは不要と考える方もいます。その場合、シルクサイズや重なりチェックは、無用の長物です。
そこで今回、シルクとレジストの一部CAMチェックを不要にする項目を追加した製造指示書を作成しました。チェックが不要な方は、各項目をご選択したうえで製造データと一緒に送付いただければ、選択項目のチェックやお問合せはせずに製造を進めます。
最後に、今回製作したサンプル基板は、P板 .comのセミナールームへの展示、テクニカルガイドラインへの掲載を予定しています。機会があれば、是非ご覧ください。
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