USB Type-C フットプリント例

フットプリント

USB Type-Cの推奨パッドは、一般的な製造工場の仕様を超えている場合があります。一般仕様を超えていても大概は製造可能ですが、見積変更が発生します。その理由の一因に「長穴の径・アニュラリング」と「外形線の形状」があります。今回はこの個所に焦点を合わせたフットプリント案をご紹介します。

変更箇所を以下に記載します。
・外形内R:R0.5mm以上(可能な限り大きく設定)
・外形内R原点位置:Rを大きくすることで 外形に部品が接触する場合、原点位置を調整
・長穴径:φ0.5mm以上(可能な限り大きく設定)
・長穴アニュラリング:0.2mm以上(基本は0.3~0.5mm以上、可能な限り大きく設定)
※基本のアニュラリングは、[リジッド基板製造基準書(長穴)]

最後に、上記の長穴のアニュラリングで製造する場合、銅箔厚は18μm以下を選択いただく必要があります。35μmは個別見積となります。また、長穴ランドと基板端の距離が0.3mm未満となるためバリが発生する可能性がありますので、ご注意ください。

なお、本稿で記載した長穴スペックは、あくまでUSB Type-Cで使用する場合です。それ以外の箇所で上記仕様を使った場合、個別見積になる可能性がありますのでご注意ください。