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お客様の声 富士エレクトロニクス株式会社 様

2019年11月

新入社員が0から作ったドローンにP板.comの基板が!

創業50周年を迎え、新たな価値創造に邁進する、富士エレクトロニクス株式会社の青島様、吉田様、大友様、杉野様にP板.comの基板を使った取り組みや、今後の展望などについてお伺いしました。

吉田龍太郎 様 / 大友裕道 様 / 杉野智章 様 / 青島秀之 様

吉田龍太郎 様(写真左) 富士エレクトロニクス株式会社
第1プロダクト統括部 技術第3部 部長
大友裕道 様(写真左から2番目) 富士エレクトロニクス株式会社
第1プロダクト統括部 技術第2部 第2課
杉野智章 様(写真右から2番目) 富士エレクトロニクス株式会社
第2推進統括部 プロダクト推進部 テクニカルサポート課
青島秀之 様(写真右) 富士エレクトロニクス株式会社
第2推進統括部 プロダクト推進部 部長

今回製造された基板はどのような用途のものかお聞かせください

大友さん 自作のドローンに搭載するフライトコントローラーと、操縦するためのコントローラに使用する無線通信用の基板になります。フライトコントローラーは、モーターの回転やドローンの姿勢制御等に使用し、無線通信用基板はアナログスティックの情報を送受信し、フライトコントローラーに伝えるために使用しました。


今回製造されたフライトコントローラー用基板と無線通信用基板

青島さん 当社の新人研修には「製作実習」が組み込まれています。実際のモノづくりを経験することで、効果的に実践の学びを得られるという狙いです。
お客様と接する上で商材である製品の知識があるのは当然ですが、モノづくりの全体像が把握できていることがより重要となります。
ものづくり経験を研修内容としたことで、より多くの知識・スキルを効率よく学習することができるようになりました。


新人研修の目的・意義をご説明される青島さん

大友さん 研修の製作実習としてドローンを作ることになったのですが、全く知識がない所からのスタートでした。そもそも「ドローンがなぜ飛ぶか」という原理から始まり、多くのことを調査・勉強することを進めていきました。なかでも一番苦労したのが水平に飛ぶという姿勢の制御です。姿勢を制御するには、モーター回転数を機体の傾きに合わせて変える必要があります。そこで、それぞれのモーター回転数をリアルタイムに制御しなくてはなりません。いくつかオープンソースのフライトコントローラーを参考にし、自分でコーディングしたプログラムで制御しているのですが、この調整がとても難しいものでした。


実際に今回の研修で作成されたドローン

P板.comを利用されるにいたった経緯をお聞かせください

杉野さん 以前は試作において、基板製造はフィルムやマスクなど通常のイニシャル費をかけて一般的なプリント基板業者にお願いしていました。しかし、今回の研修のように短い間隔で繰り返し行われる開発サイクルにおいては、高価なイニシャル費が非常にネックになると考えていました。P板.comでイニシャル費が不要なことは以前から知っていたので、「1-Click見積」で見積りを取りました。3社ほどパターン設計から部品実装までの見積りを出し比較した結果、P板.comを選択しました。
コストはもちろんですが、基板製造用語や内訳、その他情報など分かり易かったのがP板.comを利用する決め手となりました。


ドローンを作成された杉野さん(左)、大友さん(右)

この取り組みは今後どのように継続されていくのですか?

吉田さん 弊社では、知識スキルをお客様に届けるために、昨年2018年1月に「組み込み技術ラボ」というサイトを立ち上げました。このサイトは、我々の長年の半導体テクニカルサポートを通して培った技術知識で、お客様がどのような課題解決が出来るかをエンジニアの皆様へご提案するサイトです。

このサイトに、今回の「ドローン製作」を記事として、公開しました。
今回の記事はこちら >
他にエンジニア独自の技術資料の公開や、無料セミナー、フォーラムを活用したコミュニティ、動画コンテンツの公開なども今後は進めていく予定がありますので、半導体の活用に関する疑問解決や、システム設計における課題解決にお役立ていただければ幸いです。


「組み込み技術ラボ」のご説明される吉田さん

P板.comの基板をご利用いただいてどうでしたか

杉野さん 部品配置、パターン設計などのご相談の際、回答が早くスムーズに工程を進められました。基板製造に関して分からないことが多く、やりとりをさせてもらうことが多かったのですが、丁寧に対応いただけたので新人でも問題なく基板完成までこぎつけることができました。また、データのチェックを細かくしていただいたのがとても助かりました。

今後の展望をお聞かせいただけますか?

弊社では「Spoke Project」という活動も行っております。このコンセプトは『パーシャル(部分的)』『ミニマイズ(最小化)』『イタレーション(反復)』な価値を提供することで、顧客の新規開発におけるスピードと質を効率的に向上させるものです。
自社で開発したSPOKE BOARDでは、お客様の要求する製品仕様に対し、いち早く具現化したものを提供可能にすることができます。
より具体的なイメージを早期に提供できれば、余計なことを検討する時間をはぶくことができるようになります。その時間を、もっとフォーカスすべきテーマに費やしていただくことで新規の製品開発がよりよいものとなります。このような、お客様に対するサポートを継続してまいります。


作成したドローンと、そのために取得した技適証明書を持って記念撮影

お忙しいなか、とても貴重なお話をありがとうございました。

富士エレクトロニクス株式会社 様にご利用いただいたサービス

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