お客様の声 GO株式会社 様
タクシー業界のDXから日本版ライドシェアの試作開発までアジャイルなものづくりを支えるP板.com
「移動で人を幸せに。」をミッションに、多くのユーザーに支持されるタクシーアプリ『GO』の提供や、乗務員端末、決済・広告端末などの車載機器開発を通じてタクシー業界のDXを推進するGO株式会社。今回は、同社 IoT本部 IoT開発部 ハードウェア開発グループの米澤 智様に、P板.comを利用したきっかけや、超短期間で進められた「日本版ライドシェア(自家用車活用事業)」専用表示端末の開発における試作製造スピード、そして今後のものづくりにおける展望についてお伺いしました。
米澤 智 様
GO株式会社 様
IoT本部 IoT開発部 ハードウェア開発グループ
どのようなプロジェクトでP板.comを活用されたのでしょうか。
米澤さん 直近で言うと、2024年4月にスタートした「日本版ライドシェア(自家用車活用事業)」の開始時に、一般車両とライドシェア車両を見分けるためのバイザー装着型専用表示灯の試作開発でP板.comさんの基板製造サービスを活用させていただきました。
この表示灯自体は「点灯するだけ」の非常にシンプルな機能なのですが、とにかく開発のスピード感がすごくて。開発をスタートしたのが1月半ばでした。「4月開始と言われているからあと3ヶ月しかないけど、これどうやって作るの?」というような状況でした。
弊社はIT企業なので、いつまでにサービスインしないといけないというのが大前提としてあります。通常のウォーターフォール開発のスケジュール感では到底間に合わない中、社内設計とP板.comさんの迅速な試作納品を組み合わせることで、アジャイルに試作を重ねて何とかスケジュールを乗り越えることができました。

そもそも、なぜ自社でハードウェアを設計・開発されているのでしょうか。
米澤さん GO株式会社は、JapanTaxi株式会社(ジャパンタクシー)と株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)のオートモーティブ事業の一部が2020年に統合して(旧 : 株式会社Mobility Technologies、2023年にGO株式会社へ商号変更)誕生しました。私たちは「移動で人を幸せに。」というミッションを掲げ、タクシーアプリ『GO』を中心とした様々な不便の解消、そして移動に関わる社会課題の解決を目指しています。
ソフトウェアだけでなく、ハードウェアを自社で持つ必然性はここにあります。例えば昔のタクシーだと、メーターの料金表示を目で見て、決済端末に対して手で金額を入力して決済を行うというような、乗務員の方にとって確認作業や手順が数多く存在していました。そうした作業を自動化し、タクシー業界のDXを推進するためには、タクシーメーターというレガシーなシステムと、弊社のクラウド配車システムを結合する「中間機器」が必要になります。
そのため、乗務員端末や後部座席の決済 ・ 広告端末、ドライブレコーダーといった車載中間機器の仕様検討から回路設計までを自社で行い、1分1秒を争うタクシーの現場や様々な車内環境に最適化したハードウェアをスピーディーに開発することにこだわっています。

P板.comを使うようになったきっかけや経緯をお聞かせください。
米澤さん もともとは、前職のODMメーカーでエアコンやテレビのリモコンなどの基板設計をしていた時に、上司から紹介されたのがP板.comさんを知った最初のきっかけです。また、個人的にも趣味で電子工作をしていましたので、以前から「基板をネット通販で手軽に作れるサービス」として、親しみやすさを感じていました。
現職のGO株式会社に移ってからも、回路図や仕様をゼロから作成し、「まずは実際に作ってみて、手触り感や実機での課題を確認して、それをもとに設計をブラッシュアップする」という開発プロセス(アジャイル方式)をプロジェクトに応じて採用しているため、試作段階で手軽かつ確実に基板を作れるP板.comさんの存在は非常に心強いと感じていました。
実際にP板.comを利用されてみて、他社との違いやメリットをどう感じられましたか。
米澤さん 最大のメリットは、見積もりと納期のスピード感が非常に優れており、開発計画がとにかく立てやすいという点です。
他社さんのサービスだと、見積もり依頼の際にあらゆる情報を入力しても、その後メールなどでの細かなキャッチボールが数往復発生し、「じゃあ最終的な見積もりはいくらになります」と決まるまでに時間がかかることがよくあります。しかし、私たちはIT企業ならではのスピード感で動いているため、見積もりのキャッチボールをしている間にも、社内的にはどんどん意思決定が進んでいってしまいます。P板.comさんの場合は、Web上で要件を入力すれば、見積もり金額が明確にわかり、納期的にもすぐに決まります。社内のスピードを落とさずに発注できる点が本当に楽で助かっています。
また、台数次第では他社さんの方が安くなる場合もあります。ただ、他社さんは生産ラインの状況によって納期の見通しが変わることがあり、スケジュールがタイトな試作開発では納期がずれることが大きなリスクになります。P板.comさんは「納期がいつになるか」が最初から明確なので、逆算して試験日程などの開発計画を組んでいくことができます。この確実性があるだけで、エンジニアとしての開発のしやすさが全然違いますね。

今後の展望や、P板.comへの新たな期待があれば教えてください。
米澤さん 今後も私たちは、プロジェクトの特性や要求スピードに応じてアジャイルな手法を取り入れ、スピード感を持って車載機器の開発を進めていきます。モビリティ開発においては、実機での品質評価が極めて重要になります。
その点で、P板.comさんが今後もし「実機評価サービス」のようなものを提供してくれたら、非常に便利だなと期待しています。例えば、基板を恒温槽に入れて高温 ・ 低温などの厳しい環境下で動作するかを確認する「温度試験」等の評価を代行してくれるサービスです。これらは自社で専用の設備を持たない企業や研究室などにとって、もの凄く需要があるのではないでしょうか。
そうした試作開発から評価試験までをより短時間で回せる環境が整えば、私たちのものづくりはさらに加速すると思います。今後ともP板.comさんには、スピード感のある試作支援のパートナーとして、ぜひ力を貸していただきたいですね。


お忙しいなか、とても貴重なお話をありがとうございました。














