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お客様の声 株式会社シャイン 様

2014年03月

低価格で基板を作れるならとCADの使い方を覚えて、それからずっとP板.comを利用しています

株式会社シャインの玩具開発における電気部門のエンジニアである宮崎智也さんに、製品作りや今後の抱負、そして「P板.com」の魅力についてお聞きしました。

どのような製品を開発しているかを教えてください。

宮崎さん 当社では主に玩具の開発および生産を行っており、大手玩具会社向けのOEMを中心に展開しています。玩具の設計から開発、金型を起こして工場で作るまで、トータルに請け負っています。

メインの事業はメカの設計や金型作りで、私はその中で電気部門を担当しており、玩具の中に入る基板を設計しています。玩具会社から受けた要望をもとに試作品を作って、 動くものとして提示する必要があるため、とにかく試作品を作る機会がかなり多いです。
試作品を10個作って1個採用されるかどうかというのが当たり前で、 P板.comの基板はこの試作品の製造に利用しています。このほか、工場のラインに設置する治具(検査装置)についても、小ロットということでP板.comの基板を利用しています。

P板.comを使い始めたきっかけは?

宮崎さん P板.comの存在は同業者が使っていたのを見て10年以上前から知っていたのですが、以前はCADの使い方を学ぶ時間が無くて利用することはなく、 試作品を作るときはケーブルの配線で済ませたり、回路図を基板業者に渡して基板を設計してもらったりしていました。 ただ、基板屋さんに作ってもらうとどうしてもコストがかかってしまうので、そこがずっと悩みどころでした。

P板.comならイニシャルコストもかからず低価格で基板を作れるので、 それならばCADの使い方を勉強しようと思いました。とにかく自分でCADを使ってデータを提出すれば、いちいち配線する必要もなく、簡単に試作基板を作れるということで、 本やインターネットの情報を参考にしながら、CADについて一通りの使い方を覚えたのが3年前のことです。CADの使い方をマスターしてからは、試作品の基板にはずっとP板.comを利用しています。

P板.comの魅力はどんな点でしょうか?

宮崎さん 低コストで納期が早いことですね。品質的にも、当社が直接中国の工場などに注文するよりも良いものができますし、金型の自由度も高いです。 「とりあえず回路がうまく動くかどうか試したい」というときには最適だと思います。玩具の開発は、仕様がなかなか決まらなくて納期が短い場合が多いのですが、 そのようなときにもP板.comは柔軟に対処してくれます。

以前、どうしても早く基板が欲しかったときに、発送元の倉庫に直接引き取りに行って1日早く納品してもらったことがあり、 とても助かりました。あと、CADを覚えたての頃に間違った設計で注文してしまったときにも、すぐに電話がかかってきて「ここがおかしいですよ」と指摘していただけました。 この指摘も画像付きのメールでとてもわかりやすく、修正する時間もギリギリまで待っていただけるのでとても助かります。

玩具の開発で難しいのはどんな点ですか?

宮崎さん やはりコストの安さですね。とにかく製品単価が安いので、量産のときは1銭という単位で低価格を追求します。家電製品だと高価なマイコンを使えますが、 玩具の場合は玩具用に機能を限定した低価格のマイコンを使う必要があり、その制約の中で色々なことをしなければなりません。
このようなマイコンは海外製で、 日本語のマニュアルなども用意されていませんし、使い方に独特のノウハウがあるので、開発できる人も限られています。あとは子どもが使うものなので、耐久性とか、 毒性などの品質管理も重要ですね。

今後の展望をお聞かせください。

宮崎さん 私が設計した製品で、セガトイズの「グランドピアニスト」というミニサイズの自動演奏ピアノがあります。自動演奏するときに鍵盤も動き、鍵盤を押すと音が出るという凝った製品で、 メディアにも取り上げられました。

このように、弊社は業界的にもメカニカルなギミックを持つ製品づくりが得意な会社で、ゲームのようなものよりも、マイコンで制御して動かすという、 そのような方面で今後も面白いものをたくさん作っていきたいと思います。また、当社はOEM生産だけでなく、可愛い動物がコインを入れてくれる仕掛け貯金箱「いたずらBANK」シリーズなど、 自社ブランドの製品も提供していますが、このような自社製品にも力を入れていきたいです。

お忙しいなか、とても貴重なお話をありがとうございました。

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