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Question & Answer No.01 |
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先輩が作った基板をよく見ると、捨て基板にタイルのようなパターンが入っているものがありました。後で切り離すものなのに、なぜパターンが入っていることがあるのですか?
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反りが起こる一因が、基材の収縮です。表面裏面のパターンの配置をバランスよくすることで、その収縮を抑えることができます。反り対策の一例として、基板全体の表裏のパターンの配置や銅はく面積(残銅率)をバランスよく設計することが前提ですが、捨て基板にもパターンを入れることで全体のバランスを整え、反りを減らす効果があります。
ベタパターンの場合は、広域になればなるほど反りの影響を受けやすくなります。捨て基板にパターンを入れる場合は、全面をベタパターンで塗りつぶすのではなく、パターンを一定の間隔で分割する、隙間やスリットなどを入れる、など広い面積をとらないように工夫することが反り対策になります。
P板.comでは、工場側で反り対策用のパターンが必要であると判断された場合は、反り対策用のパターンをお客様のガーバーデータに追加して製造させていただくことがあります。
基板が反ると、平らではないため部品が正しく配置できなかったり、はんだが上手く付かないなど実装不良が発生する可能性があります。そういった後工程への影響を考え、設計段階から基板全体の表面裏面のパターンをバランスよく配置していただくことをおすすめします。Q&Aバックナンバー記事「アートワーク設計で出来る反り対策」も参考にしていただければ幸いです。

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Question & Answer No.02 |
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先輩から「シルクカットに注意して設計するように」と言われました。「シルクカット」とは何でしょうか?
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レジスト開口部のパッド上にシルク文字等が重なるように設計されたデータで、そのままシルク印刷してしまうと、部品実装時にそのパッドにははんだが付かなくなってしまいます。また、銅はくの上に直接シルク印刷されるとインクが密着せず、はがれてしまう可能性もあります。そのため製造工場では、特にお客様からの指示がない限り、レジスト開口部にかかるシルクデータを一括で削除する「シルクカット」編集をします。
シルクカットされることで、必要な情報が消えてしまったり、読み間違いを起こしてしまう場合があるので注意が必要です。

シルクデータの設計では、シルクカットされることを考慮して「レジスト開口部に対し、0.1mm以上の間隙」を確保しましょう。ロゴや極性マークなど重要な表記については、特にご注意ください。

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Question & Answer No.03 |
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どこにも接続されていないパターン「浮きベタ」があると良くないと聞きました。どんな影響があってダメなのでしょうか?
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パターン設計CADで「ベタ自動入力機能」を使用した場合、「浮きベタ」ができることがあります。ここでいう「浮きベタ」とは、電気的にどこにも接続されていない銅はくパターンのことです。会社によっては、浮きパターン、浮遊パターン、浮きベタ、浮遊ベタなどさまざまな表現があります。
浮きベタを見つけたら、削除することをおすすめします。どこにも接続先のないパターンはアンテナ化し、ノイズを発生させる原因になることがあるからです。パターンを残す必要があり削除できないなどの場合は、浮きベタ内にビアを設けて他層の大きなグランド(GND)とつなげるとよいでしょう。
データ上で浮きベタをチェックすることもできます。CADの種類によっては、「ベタを検出する機能」や「浮きベタを一括でチェックして削除する」といった機能があるので、お手持ちのCADをご確認ください。
パターン間やパターンとベタ間で「中途半端な隙間が空いていてベタやビアがない箇所」などがあれば、「もしかしたら浮きベタができているかも?」という視点を持って設計に当たられることをおすすめします。

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