パネルde ボード

株式会社インフロー(本社:東京都千代田区五番町14、代表取締役:田坂 正樹、以下、インフロー)は、同社が運営するプリント基板のインターネット通信販売サイト「P 板.com(ピーバンドットコム、http://www.p-ban.com)」にて、2010 年11 月11 日(木) より、世界初の画期的なサービスとなる「パネルde ボード」を、アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)の日本法人であるアナログ・デバイセズ株式会社(本社:東京都港区海岸1 丁目16 番1 号、代表取締役:馬渡 修、以下、ADKK)と連携し、開始いたします。

「パネルde ボード」とは、あらかじめ用意されたパネル状の基板データを、ユーザーとなる電気・電子システム設計エンジニアが、WEB ブラウザ上で自由にドラッグ&ドロップで組み合わせ、自分の希望するプリント基板を、そのままインターネット上で購入することができるサービスです。このサービスはADKK が特許出願中の技術を使用しています。

今回、ADKK と連携し、アナログ回路用に最適設計されたIC 汎用フットプリントパターンなどの多数のパネルを準備しました。ユーザーは、まず設計の核となるアナログ素子評価用のパネルとして、ADI 社のIC 製品群の約60%を網羅するパネルから、希望するIC のパネルを選択することができ、さらに関連するIC など複数のパネルを選び、それらを組み合わせることで、所望のアナログ性能が実現可能な試作評価用基板を容易に調達することができます。ユーザーは、設計初期段階で迅速にアナログIC の評価ができ、極めて短期間で次工程であるシステム全体の設計に取り掛かることができるようになります。

本サービスにより、ユーザーは煩わしいCAD 設計作業や、面倒な発注作業なしに、自社の電子機器の試作開発や、使用を検討しているIC やCPU/FPGA 等の評価基板、変換基板を手軽に、安価に、迅速に調達することができ、これまで試作開発に掛けていた時間とコストを大幅に削減することができます。これにより、ADKK は自社で進める比較的規模が小さいながらも技術力と専門力に優れた、製品の開発・設計・製造を手掛ける多数の企業の市場を「コアマーケット」と呼び、その市場をターゲットにWEB ベースでデザイン・インを推進する「コアマーケット戦略」をさらに発展させ、インフローはP 板.com 事業のさらなる潜在顧客の開拓・拡販に繋げていきます。

本サービスで使用できるすべてのパネルは電子データとして、基板製造用の世界標準フォーマットであるガーバーデータと、P 板.com サイトで無料ダウンロードできる設計CAD「CADLUS X(キャドラス・エックス)」用の設計CAD データの2つを自由にダウンロードすることが出来ます。ユーザーはこれらのデータを自身の設計CAD ソフトに取り入れ、個々の必要に応じて微調整を加えたり、目的に適合するように変更することもできます。なお、微調整や、変更作業をインフローに委託することも可能です。

今後の本サービスは、ユーザー自身が作成したパネルをP 板.com サーバ上に追加できるようにし、自己増殖的に拡張していく仕組みへと発展させていく予定です。