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Vol.015 プリント基板の達人 D2CAD特集

2005/02/23

編集編

前回に引き続き回路図エディタ「D2CAD特集」。今回は<編集編>です。
D2CADが回路図CADでなく回路図エディタと呼んでいるのは編集機能に
特徴があるからです。今回はその中でもよくある質問のヒントみたいなものを。

詳しい使用方法は下記ページのマニュアルをご覧ください。
http://www.yansoft.com/d2cad/d2manual.shtml

D2CADに対する質問、リクエストなどは会議室があるのでそちらへどうぞ。
http://www.yansoft.com/bbs/index.html

<<編集編Ⅰ>>
編集の基本はアイテムのダブルクリックですが、ダブルクリックによる編集は
入力状態が部品や文字入力の場合は使用できません。通常はワイヤ入力で使用
します。

移動やコピーはアイテムを選択して移動元でクリック、移動先でクリックです。

線の場合の移動はちょっと特殊です。
線の片方をマウスを押しながら範囲選択するとその点が伸縮します。(端点移
動)両端を囲んだり、中心だけを選択すると通常の移動になります。

信号名やピン名、ピン番号などは文字でなく「属性文字」と呼びます。
これらは「移動」ではなく「属性移動」で動かします。

信号名付の線を端点移動をした場合には信号名はいっしょに移動しません。
こんなときは信号名の位置にマウスカーソルを合わせて(クリックはしません)
F8キーを押して一発属性移動モードに入り、Shiftキーを押しながらマウス
を移動させます。

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*矢印
ラインや円弧には矢印がつけられます。入力中や入力済みのアイテムを選択し
てF6とF7キーを押してみてください。
回路変更指示やボリュームの向きの説明などに使用します。この矢印も前回の
メモ5のデータズーム機能が使用できます。

*不論理文字
電気回路図のCADには不可欠な機能ですよね。
D2CADでは~(バックスペースキーの2つ左のキー)で文字列をはさみ込
むことで不論理バーのついた文字が記述できます。
文字列全体に不論理バーをつけたい場合は先頭のみでOKです。

*1ボタンマウス
D2CADはマウスのボタン操作だけでズーム操作ができます。
マウスボタンが1つのマウスやペン型マウスなど左右のボタンが同時に押せな
いマウスを使用している方は、Shift+Ctrl+左クリックで代替可能です。


<<編集編Ⅱ>>
D2CADの編集機能の特徴はマルチエディット(複数編集)にあります。
データバス、アドレスバスなど連続した信号名を入れたい場合、部品作成時に
ピン名称を入力したい場合など、この機能を使いこなせれば、回路図作成の
スピードがワンランクアップします。

水平にワイヤを数本描いてそれらを選択して右クリックで「修正」を選択。
信号名のところに、D0++とかD0+=2とか入力してみてください。
上から順に、D0, D1, D2のように連続した信号名が設定されます。

マルチエディットについては、D2CADのヘルプから目次ボタンを押して
「編集モード」->「アイテム」->「アイテムの属性編集」を参照してください。

また信号線やピンなどは先頭のアイテムを編集して、「連続」オプションを
チェックしておけば連続してアイテムを編集できます。
連続編集モードのオプションは、「環境設定」の「コピー&編集」です。

他の図面に回路をコピーしたい場合はクリップボードを使用します。
コピーしたいアイテムを選択して、右クリック、「クリップボードに保存」。
当然、コピー先の図面では「貼り付け」ですよね。

============================================
*ネットのルール
D2CADのネット作成ルールはとてもシンプルです。
信号名がない場合は回路図に描いたとおり、ワイヤの中に信号名が1つでも
ついたものがあれば信号名が同じワイヤ同士がつながります。
(バスやラインにも信号名がつけられますがこれらは使用していません。)

*ネットのハイライト
バス信号をを分割して描いた場合などワイヤが混んできた場合は、ワイヤに
カーソルを合わせて(クリックはしません)F9キーを押しましょう。
マウスカーソルがうまく合わない場合は、矢印キーを使うとうまくいきます。

次回は最終回「D2CAD特集」<部品作成・基板作成編>です。
部品作成から基板作成に必要なネットの出力までのちょっとしたヒントを。


●○●2.【四方山話 よもやまばなし~ 鉛(その1)釉薬と鉛ガラス】~~

※釉薬(ゆうやく)=うわぐすり

鉛フリーが叫ばれて、生活環境からも鉛が消えつつあります。
鉛がひとり悪者にされて、生活環境の中から鉛を含むものが減りつつあります。
子供のころに魚釣りで遊んでいるときの、鉛の重さに実感していたことも、も
う実感できないことになりそうです。

鋳物の錘や高比重樹脂の錘に代替されるのももうすぐかもしれません。
昔は、もっと生活の中に鉛が沢山あったのです。
缶詰の缶だってハンダで溶接されていたのですから。

白粉(おしろい)や、絵の具にも鉛が使われていましたし、歯磨き粉や薬のチ
ューブだって鉛で作られていました。
(ブランデーのシールは今でも鉛ですかね~。)

人間がもっとも最初に接した鉛製品は、金属の鉛ではなく、陶器の釉薬や鉛ガ
ラスなどであったと考えられます。
陶器を焼くときに灰がかかったことで釉薬の発見につながったとされています。

釉薬はガラスを陶器の表面に貼り付けたものともいえます。
それらの陶器に用いられた釉薬が、鉛を含む釉薬であったとされます。
中東ではいまでも野焼きに近い粗末な釜ですが、同様の陶器が生産されていま
す。

また、これと同じくトンボ球などのガラスが生産されるようになると、そのガ
ラスにも鉛ガラスが用いられました。
鉛はガラスを作る熔融点を下げる働きがあり、そのために用いられたと考えら
れています。

時代は下りますが、重厚なバカラガラスの独特の光沢はこの鉛ガラスによるも
のです。
このまま鉛フリーが叫ばれていくと、あの鉛ガラスのずっしりとした質感と、
高屈折率のギラギラとした輝きは、博物館や骨董品の中でしかお目にかかれな
くなるのかもしれませんね。