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Vol.018 プリント基板の達人 K2CAD特集

2005/04/20

部品準備編


基板設計CADのK2CADの案内と使用するにあたっての基礎知識を。

基本的な操作方法は電気回路図エディタD2CADとコンパチになっています。
操作方法などは、D2CADのホームページも併せてご覧ください。

K2CADに関する会議室が下記ページにあります。
http://www.yansoft.com/bbs/index.html

<<部品準備編>>
K2CADもD2CADと同じようにパターン設計図面内で部品を作成します。
D2CADと違うのはレイヤの概念が追加されていることです。
部品ファイルを作成するには、部品ファイル作成用のレイヤ構成に変更するに
は「レイヤ設定」を実行して「部品レイヤ」又は「部品面部品」のボタンを
押せばレイヤ構成を部品作成用のレイヤに変更できます。

部品は部品面側のレイヤで作成するようにしてください。

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メモ4)端子
ネットに関係する部品には端子が必要です。D2CADのピンに相当します。

端子を入力可能にするにはレイヤを部品端子レイヤ(レイヤ番号70,71)
にレイヤを設定してください。

メモ5)ラバー表示
D2CADで作成した回路図のネットリストをK2CADで取込み、
K2CADで表示する機能です。

K2CADのプロジェクトで、D2CADのネットリストを指定してください。
パターンファイルに部品を入力して「配置状態」にして下さい。
F11キーを押すと未結線のネットがラバー表示されます。

<<入力編>>
★タレットテーブル
これは基板CADならではのものです。ライン幅やランドサイズ、文字の太さ
などは、タレットを指定して入力します。
タレットテーブルには様々なサイズのタレット(ペン)が設定されています。

K2CADは0から120までのタレットテーブルを持っています。
タレット番号0は、幅を持たない特殊なペンで寸法線などに使用します。

タレットテーブルの内容を変更すると入力済みのデータが変更されます。
タレットテーブルの内容を設計途中で変更することはお勧めできません。

標準でタレットは0.1mmステップで登録してあります。通常はこの設定を
使用するようにしてください。これから提供していく部品もこのタレットが
基準になります。

★ビアテーブル
ランドと穴のセットで60種類の設計が可能です。
1つのビアでランドは表層用、内層クリアランス用、内層サーマル用の3種類
をタレットテーブルで指定します。

★文字テーブル
K2CADで扱える文字形式にはガーバ形式とフォント形式の2種類あります。
両形式とも漢字出力に対応しています。

コメントや寸法などは、Windowsのフォント形式で文字をきれいに、
シルクなど基板上のデータで使用する文字はガーバ形式を指定します。

ガーバ形式文字は文字テーブルが10種類あり文字の大きさを指定します。
タレットは文字テーブルに関係なく指定ができます。

文字は枠付きの指定も可能です。
D2CADと同様に原点指定や角度指定など細かい指定もできます。

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メモ6)長穴と角穴
長穴と角穴は違います。K2CADでは両方ともホール入力で指定できます。

長穴はドリルデータとして通常の丸穴と同様にNCデータとして出力できます。
長穴の出力方法は、1点、2点(両端)3点(中心+両端)の指定ができます。

角穴は型で抜いて加工するので、加工用の座標リストを出力します。
角穴は、基板作成先に指定する方があるかを確認する必要があります。

メモ7)面と窓
面、窓は面入力で入力していきます。
入力済みに面に対して、面を入力すると損面の窓として入力されます。
ライン入力途中でAキーを押すと円弧入力に一時的に切り替わります。

D2CADと同様にFキーで面にすることも可能です。
単独円やラインで入力した外周を選択してFキーを押してみてください。

今回はちょっと長くなりました。続きは次回で。


○●○2.【四方山話(よもやまばなし)金(その1)金のウイスカ】○●○

*ウイスカとは?
電気メッキ皮膜表面に発生した、ヒゲ状の結晶生成物のことで、その形状から
俗名、『ヒゲ』とか、『ホイスカ』として知られ、その直径の太さは約2μ、
長さは2~3ミリ前後まで成長する事が確認されています。

最近は、ウイスカと言うと鍍金処理後に発生する障害原因として注目を浴びる
ようになってきています。ウイスカが電気材料の中で見つかるようになったの
はもう数十年前からで、この問題は古くて新しい問題でもあるわけです。
最近でも鉛フリーの対策や高密度実装などの中から新たに注目を浴びています。

金は等軸晶系と呼ばれる上下左右前後に同じ長さをもつ単位が構造単位になっ
ています。このような立体の単位を単位胞と言います。
これら等軸晶系(cubic)の結晶には、一般的には特定の方向に伸びた物はあり
ません。等軸晶系の結晶はコロっとした外形をしています。
ダイヤモンドの結晶が等軸晶系であるためラウンドブリリアントカットに研磨
されるのにも理由があるわけです。もし、針のような結晶だったら、コロット
したラウンドブリリアントに研磨すると無駄が多くなってしまいますよね。
ちなみにエメラルドがステップカットやエメラルドカットと呼ばれる四角くて、
細長く研磨されるのは、もとの形に影響されているためです。
(この話題はいずれのときに詳しくしましょう。)

さて、その等軸晶系である金でもごく稀な条件下では特定方向に伸びたものが
天然で産出します。金、銀、などの鉱物で見られる特別な現象で天然に産出す
る「ウイスカ」といえます。糸金(いときん)と言われることもあります。
この糸金は結晶が特定方向に伸びたものですので、断面は四角い断面をしてい
ます。こんなに小さな物でも金が一つの結晶であることの証拠となっています。
結晶学的に特定の方向に伸びているには明らかで、伸び比率は1:100を超
えるものさえあるようです。とは言っても、太さ0.3mm□、長さ30mmと
いう意味です。いくら黄金の国ジパングといえども、金塊がニョキニョキ生えて
いるわけではありません。

半導体の分野では金の糸といったら、LSIなどのワイヤーボンディングに使われ
る金線(ボンディングワイヤー)を思い出すでしょう。
まさしくあのような金線が天然に産出したものです。
ボンディングワイヤーを太くしたものを想像していただけたらわかりやすい
かもしれませんね。