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お客様の声 日産自動車株式会社 様

2016年4月

研究開発はスピードが大事なので、納期の早さは大きな魅力です!

国内有数の自動車メーカーである日産自動車。同社のR&Dの最上流にあたる先端技術研究の中心拠点となるのが“総合研究所”です。
その拠点のひとつである神奈川県横須賀市(追浜)の総合研究所において、自動車関連のさまざまな研究を行っている実験試作部の本庄武さんに、自動車開発にかける思いや今後の展開、そして「P板.com」の魅力についてお聞きしました。

どのような研究開発を行っているかを教えてください。

本庄さん 当研究所では自動車に関するさまざまな研究をしており、多くの人が「こういうものが車に搭載されたらいいな」と思うような“夢”を具現化するために、色々な実験をするのが我々の仕事です。 まだ世の中には存在しないものを形にして、今まで誰もやったことのないような実験を繰り返すことにより、計測したデータを記録し、研究結果としてまとめています。
私は入社以来ずっと研究開発に取り組んできて、過去には自分が関わった実験がCVT(無段変速機)に採用されたこともあります。現在、私が所属する第二実験課では、主に電気自動車(EV)に関する研究を行っています。

研究開発はどのようなプロセスで進めるのでしょうか?

本庄さん まずは研究者が、どのような実験を行うかというアイデアを出します。その企画をもとに、いかに具体的なモノとして形を作っていくかがポイントとなります。 どのような装置を作るかを決めたら、試作装置の基板や筐体などを設計し、製造に出します。部品が完成したら実装し、完成後に実験を行います。
実装については、以前は私たちが自らの手で行っていましたが、近年では研究開発にもスピード化が要求されていますので、外注に出す機会も多くなってきました。

最初にP板.comを利用したのはいつ頃でしょうか?

本庄さん P板.comを初めて使用したのはかなり前で、もう10年以上は経ちます。最初は同僚から「こういうサービスがあるよ」と教えてもらったのがきっかけで、それ以外にも、展示会などでサービス内容を知っていたこともあって、お願いすることにしました。
それまでは別の基板メーカーを利用していたのですが、P板.comを利用する頻度が年々高くなり、私の部署ではすべてP板.comを使うようになりました。 また、当初は基板の製造サービスだけを利用していたのですが、今では実装サービスを利用する機会も増えてきました。

P板.comのどのような点に魅力を感じますか?

本庄さん 他の基板メーカーに比べてコスト面で秀でていることも大きいですが、一番の魅力はスピードですね。研究開発においてスピードはとても大事で、いかに他社よりも早く実験データを手に入れるかがポイントとなります。 研究開発スケジュールを少しでも前倒しで行うためにも、納期が早く、確実であるというのはとても重要です。近年、実装サービスを利用する機会が多くなってきたのは、実装時間ですらもったいないという状況になってきたからで、研究スピードは本当に速くなっています。

最近では部品調達サービスも利用されていますね。

本庄さん 特殊な部品は当社の方で手配しますが、一般的な部品についてはP板.comの部品調達サービスを利用した方が手間が省けます。 今後も製造や実装サービスだけでなく、部品調達サービスも利用していきたいと思っていますが、その際に、こちらが欲しい部品がもし調達できない場合は代替部品を提案していただけると助かります。

また、我々が探している部品と同じ仕様で、P板.comさんがすぐに仕入れられる部品があれば、その部品を使って設計することもできるので、そうした提案をいただけるともっと使いやすくなると思います。 このほか、基板だけでなく筐体の製造をお願いすることも検討していて、筐体・パーツ製造サービスを利用してみたいと考えています。

自動車の先端技術研究でやりがいを感じるのはどんな点ですか?

本庄さん 研究開発の場合、量産品の開発とは全く違った考え方が求められます。量産の前に研究者の頭の中にあるぼやっとしたものをいかに引き出して、それを具現化するのはとても難しいことですが、うまく物を作れて実験のデータが得られたときは大きな達成感があります。 そうして苦労して実験した技術が最終的に自動車に搭載されれば素晴らしいことですが、たとえ採用されなくても、夢を形にするための実験を行うだけで十分に満足感を得られます。
ただし、「夢を形にする」と言っても、それはお客様に価値のある夢でないと具現化しても意味がないので、ある程度、実現性のある夢を目指す必要があります。

今後の展望をお聞かせください。

本庄さん 自動車の未来を考えた場合、ひとつのキーワードとして“小型化”があります。研究開発の場合は、量産車に比べて筐体などのサイズの制限は緩いですが、それでも最終的に小型化を目指すのであれば、実験段階から小型化を意識する必要はあります。 当然ながら基板についても、さらに小型化を図る必要があると思いますし、基板内に光通信ユニットを入れるなどの工夫もしてみたいですね。また、EVに搭載する基板ということで、大電流に対応する厚銅基板にも注目しています。

私たちの仕事は“実際にモノを作ってナンボ”の世界ですから、これからも丁寧にシミュレーションなどを行いながら、ずっとモノを作ることに携わっていきたいと思います。

お忙しいなか、とても貴重なお話をありがとうございました。

本庄 武 様にご利用いただいたサービス

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