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お客様の声 ライゾマティクス 様
世界的なイベントにP板.comの基板が!
国内外の数々なアーティストとのコラボレーションを始めとし、2016年にはリオ開催のオリンピック・パラリンピック閉会式において、リオ2016大会閉会式東京2020フラッグハンドオーバーセレモニーでのAR演出を担当するなど、多くのメディアアート作品を手掛けられている、ライゾマティクスの石橋様/田井様にお伺いしました。
田井秀昭 様(写真左) ライゾマティクス 石橋素 様(写真右) ライゾマティクス ディレクター
今回製造された基板はどのような用途のものかお聞かせください
石橋さん イベントで使用するバルーン型デバイス約1000台を今回P板.comへ製造依頼させていただきました。そのイベントは、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催するTokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 として、「Light and Sound Installation "Coded Field"」を実施しました。この企画は、東京 ・ 港区芝の浄土宗大本山増上寺とその周辺を舞台に行われる、光と音が織りなすパブリックアートプロジェクトです。
増上寺の建築データや地形データを解析し、光と音に変換するための情報を埋め込んだ場(フィールド)を仮想空間に生成します。目に見えないその情報を独自に開発したバルーン型デバイスを用いることで、現実空間で光や音に変換し、大勢の参加者が広範囲な場所で同時に楽しめる体験型インスタレーションです。
3種類のリジッド基板とフレキシブル基板、ハーネス加工をお手伝いしました
参加者用のスピーカー内蔵手持ちデバイス(CFD01)、GNSS(全球測位衛星システム)とLEDへ接続し、
位置情報に基づいて光や音が変化します。
「Light and Sound Installation "Coded Field"」の様子
P板.comのご利用にいたった経緯をお聞かせください
石橋さん 2007年頃から利用しています。それまでは社内でエッチングして自作していましたが、ある案件でかなりな枚数の基板が必要となり、P板.comへ注文させていただきました。それ以降、10年以上利用しています。弊社は一点ものの製品が多いため、小ロットで対応いただけるP板.comはとてもマッチする企業でした。また、過去にあった事例として、LEDが光らないというトラブルがあり、P板.comのスタッフの方達と一緒に原因を追及させていただいた事がありました。その際も真摯に対応いただき納期にも間に合わせることができたので、より一層安心して利用するようになりました。
10年近くで数百件もの基板を製造されている石橋さん
今回の製品を開発するにあたってご苦労された点はございますか?
田井さん 今回はP板.comへリジッド基板、フレキシブル基板製造だけでなく、ハーネス加工、組み立ても依頼させていただきました。いわゆるEMSと言われるものかと思います。今回の1000を超える台数の製造は弊社でも初めてのことでした。今までは社内で組み立てをしていたのですが、多くても100台程度が限界でした。その時は製品を作成するにあたり、ハーネス加工はその専門業者、組み込みはまた別の専門業者へ見積りを取るのも、仕様を伝えたりするコミュニケーションにも多くの時間を費やしていました。P板.comへ全て依頼することで、そうしたやり取りに掛かる時間が大幅に削減できて、開発 ・ 設計に集中することができました。また対応に関してもすごくフレキシビリティで、何でも対応してもらえるという印象を持ちました。
P板.comとやり取りで基板に対する知見を高められた田井さん
今後P板.comへの要望がございましたらお聞かせください。
石橋さん ハードウェアから作ることでできる体験。世の中にあるものであればそれを使えば良いのですが、無いものは作るしかありません。妄想を実際にモノづくりにした時のイメージに近いものでしょうか?シミュレーションでは試していますが、実際にイメージ通り動くかは画面では確認できないことなので、その最後の瞬間のために地道にコツコツと作業していますね。プロジェクトの大小問わず、今後も世の中に無いものを作り出して、注目いただけるような作品を作っていければ良いなと思っています。そうした中でP板.comへは基板製造だけでなく、設計から組立まで一貫で対応してもらい、きめ細かく対応し続けて欲しいです。
今後の取り組みについてお話される石橋さん(右)と田井さん(左)
今回はまるで秘密基地のようなオフィスにてインダビューさせていただきました。
開発中の装置も多くお見せできないとのことで看板のみの撮影。
お忙しいなか、とても貴重なお話をありがとうございました。